広島県農協肥料農薬協議会とＪＡ全農ひろしまは８月１２日、広島営農技術センターで令和７年度水稲高温対策検討会を開き、ＪＡ営農指導員ら約４０人が参加しました。５月の決起集会で決定したスローガン「１粒１粒　愛をコメて」のもと、各地で取り組んできた内容や結果を共有し、次年産に向けた対応について協議を行いました。

　決起集会について：https://www.zennoh.or.jp/hr/topics/2025/105008.html

　検討会では、全農ひろしまから過去最も早い梅雨明けによる水不足や夏の平均気温が約２℃上昇するなど厳しい栽培環境だったと報告しました。それに伴い、今年度の高温対策資材の需要については、ケイ酸資材やドローン向け銘柄の追肥資材が増加傾向で、高温対策の徹底がなされ、ケイ酸資材である「けい酸加里」を使用した生産者からは、「昨年より収量、品質ともに良好」との声が寄せられました。

　さらに、来年度に向け、徹底した水管理とケイ酸分を含む土づくり肥料の投入が重要と挙げられ、検討会に参加したＪＡ尾道市の佐藤清之主幹は「今日の内容をしっかりと現場に伝えて、今後の水稲増収につなげたい」と営農指導への意気込みを語りました。
　　

　今後も、同協議会と全農ひろしまは、ＪＡ営農指導員と共に、県内の生産者にタイムリーな技術情報を発信し、安定生産に向けた取り組みを継続的に支援していきます。

　■今年度の振り返りと来年度に向けた対策を説明する全農ひろしまの職員