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三重県カンキツ生産者研修会を開きました

2018年03月26日
全国農業協同組合連合会三重県本部(JA全農みえ)
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営農対策事業

三重県園芸振興協会(事務局:JA全農みえ営農対策部)は3月13日、JA三重南紀本店内の農業団地センターで、カンキツ生産者研修会を開きました。生産者、JA職員、県関係者ら112人が参加。一層の高品質な果実生産と収量の安定をめざし、栽培管理技術の習得に励みました。

和歌山県果樹試験場の鯨幸和栽培部長が、「ウンシュウミカンの望ましい水分管理」と題して講演しました。果実品質の変化にもとづいて、生育段階を3期に分け、それぞれの段階に合わせて水の量を調節する必要があると話しました。
第Ⅰ期(7月中旬~8月中旬)には、一気に糖度を高めるために、かん水を控えて強めの乾燥ストレスを与え、果実が急速に肥大する第Ⅱ期(8月下旬~9月上旬)は、少しずつかん水を増やし、酸の減少に努め、第Ⅲ期(9月中旬から11月中旬)に再度かん水を控え、乾燥ストレスを与えることで増糖効果を高めてほしいと話しました。
また、鯨部長は、品種登録失効によって全国での産地化が予測される優良品種「ゆら早生」の水管理についても研究結果を発表しました。

生産者からは水管理方法や「ゆら早生」についてなどの質問が寄せられ、熱心に栽培技術を習得するようすが見られました。

このほか、三重県農業研究所の研究成果と本県でのGAP推進の取り組み、2017年産の生育・生産状況についての情報提供がありました。