三重の特産品

伊勢茶の種類

生産量全国第3位のお茶どころ、三重。北勢地域の「かぶせ茶」、南勢地域の「深蒸し煎茶」など、その地域の地形や気候の特色を生かしつつ、安全・安心の「伊勢茶」ブランドの確立に向けて産地が一体となって取り組んでいます。

伊勢茶の産地

地域の特色を生かした伊勢茶づくり

「南北に長い三重県では、各地でその地域の地形や気候の特徴を生かしたお茶づくりがおこなわれています。そのなかで中心産地となるのが、北勢地域と南勢地域です。

県内の約7割を生産 北勢地域

鈴鹿市、四日市市、亀山市の3市を中心に、鈴鹿山麓の比較的傾斜のゆるやかな丘陵地に茶園が広がっています。煎茶やかぶせ茶が多く、近年では、食品やドリンク、有用成分抽出など加工用原料茶の生産も増加しています。

茶畑は清流に沿って 南勢地域

伊勢神宮に通じる宮川や櫛田川に沿った平地、谷あいの傾斜地などで良質茶栽培がおこなわれています。大台町、度会町で煎茶が、松阪市の飯南町、飯高町で深蒸し煎茶が多く生産されています。

伊勢茶いろいろ

煎茶

日本で最も一般的な緑茶で、県内全域で生産されています。
旨みと渋みが調和したさわやかな味です。

かぶせ茶

北勢地域で生産がさかんな茶です。
黒いネットなどで茶の樹を覆い、直射日光を遮って柔らかな葉に育てた高級茶。渋みが抑えられ、うまみ成分が多いので、まろやかな味わいとなります。玉露とほぼ同じ栽培方法ですが、覆う期間は玉露より短めです。

深蒸し煎茶

南勢地域で多く生産されている茶です。
製法は煎茶とほぼ同じですが、茶葉の蒸し時間を煎茶の倍以上かけてつくるお茶。渋みが少なく、香り豊かに仕上がります。

お茶の用語辞典

【一番茶】と【二番茶】

一番茶は、その年の最初に生育した新芽を摘み採り製造した茶で、「新茶」とも呼ばれています。その後伸びてきた芽を、6月下旬ごろに刈り採り製造した茶を二番茶と言います。

【荒茶】と【仕上茶】

荒茶とは、畑から積んだ茶葉を「蒸す・揉む・乾燥する」工程で一次加工をした茶を言います。この荒茶から木や茎、粉などを取り除き、茶葉の大きさを揃えて火入れする二次加工をした茶を仕上茶と呼びます。仕上げ茶を計量し、箱や袋に詰めたものが製品となり、消費者のみなさまのもとへ届けられます。