「三重県担い手担当・TACパワーアップ大会2018」を開きました
JA全農みえ営農対策部は10月16日、津市のプラザ洞津で「三重県担い手担当・TACパワーアップ大会2018」を開きました。JAの担い手担当・TAC、担い手金融リーダー、県農業改良普及員、JAグループ関係団体などから95人が参加しました。
地域農業の担い手に出向くJA担当者の活動成果を共有して、相互研鑽とモチベーション向上をはかり、担い手との信頼関係や部門間連携を強化することを目的に開き、今年で4回目。
【JAの活動事例報告】
JA松阪から、生産者アンケート実施による要望・課題に対応する資材・品目の提案、JAみえきたから、部門間や行政、関係機関との情報共有と連携による資金相談や法人化支援、事業承継の提案について、それぞれ報告しました。
【農業者の講演】
若手農業者として、JA一志東部管内の株式会社安保農園の安保祥一郎代表取締役は、事業承継と法人化に取り組んだ経緯や、獣害対策を報告。「今後、地域の農地を受託して園芸作物の少量多品目栽培をすすめ、6次化をめざしている」と話し、JAには、生産者同士の交流機会の提供や、経営に合った作物の提案、JA管内を越えた連携体制づくりを期待しました。
大規模農業経営者の立場から、JA津安芸管内の株式会社前川農産の前川和彦代表取締役は、JGAP認証取得に向けた取り組みを報告。「ICTツールを活用したほ場・作業の管理や工場・倉庫の整理整頓などの取り組みは、農業経営のリスク・コスト低減につながる」と話し、JAには、積極的な訪問活動で農業者とよりよい関係を築いてほしいと要望しました。
【特別講演】
JA全農の戸井和久チーフオフィサーは、「生販バリューチェーンの実現に向けて~TAC活動に期待すること~」と題し、イトーヨーカ堂で青果物の仕入れを中心に、長く食品分野で活躍してきた経験をふまえて講演。「生産者の情報は宝の山。TAC活動では、これまでの購買中心のヒアリングに販売の視点をプラスし、販売側のニーズを生産者に伝えてほしい。刻々と変わる状況に自らも変化し、生産から販売までつなげた体制の構築をめざして、JAグループが一体となって取り組んでいこう」と呼びかけました。

安保代表の講演

前川代表の講演

JAの活動事例報告

戸井チーフオフィサーの講演