ＪＡ全農みえは、酒造好適米「山田錦」の新たな需要喚起をねらいに「食べる山田錦」の新商品を開発し、１２月１日から主食用販売を開始しました。

「三重県伊賀産山田錦３００グラム（２合）」は、ＢＧ無洗米加工をしたキューブ米で、県内で食品スーパーを展開する株式会社マルヤス全１１店舗と県内酒蔵の一部、インターネットショップ「ＪＡタウン　三重の味自慢」で取り扱っています。

新型コロナウイルス感染拡大による飲食店の休業やイベント中止の影響で、日本酒の消費が落ち込み、これに伴い原料玄米となる山田錦の需要も低迷。生産農家にとって非常に厳しい状況が続いています。

山田錦は、主食用米と比べて粒が大きく粘りが少ないため、パエリアやカレーライスなど米の食感を楽しむ料理と相性がよいとされることに注目し、商品開発に取り組みました。

マルヤス各店舗では、県産山田錦を使用した総菜の「パエリア」も販売いただいており、お客さまから、米のしっかりとした食感があっておいしいと好評をいただいています。

商品開発とあわせて、「高校生レストラン」で知られる県立相可高校調理クラブの監修のもとレシピ集を制作。商品パッケージに同梱してメニュー提案をするほか、同日、開設したウェブサイトでも紹介しています。

本県本部は、今後の県産山田錦の生産基盤を守るため、日本酒の消費拡大と酒米の需要拡大に向け、関係機関と連携を強めて取り組んでいきます。