三重県ナシ生産者研修会を開きました
2022年07月15日
ニュース
生産資材事業
三重県園芸振興協会(事務局=JA全農みえ営農対策部)は12日、津市のJA三重健保会館で三重県ナシ生産者研修会を開きました。
3年ぶりの開催となった本研修会は、集合形式とあわせてオンラインでつなぎ、生産者、JA、県関係機関、全農みえ職員などが参加しました。
佐賀県果樹試験場の加藤恵さんが、「ナシの花粉採取における省力化技術導入」と題して、花粉の供給を安定的に得るために、省力化を図りつつ花粉を自給する技術の実証結果について講演しました。
採取専用園での自給では、必要数量を採取するまでに数年を要するところを2年に短縮することが可能な「花粉採取専用樹の低樹高ジョイント栽培」での樹形化や、採取労力を軽減する「手持ち式花蕾採取機」を導入、併用することで、花粉採取にかかるトータル時間を57%短縮したことを説明しました。
事例報告では、三重県中央農業改良普及センターの西川豊課長が、ナシのジョイント栽培に取り組む生産者の声を紹介し、早期成園化や省力に成果が得られたと総括しました。
本県でのジョイント栽培は、導入後10年を迎え、これまでに蓄積した知見と技術を広めることで、生産性の向上につなげたいとしています。
このほか、JA間で、生育状況について情報交換を行いました。平年より3日程早く生育がすすんでいることや、黒星病やカメムシなどの病害虫対策を行っていくことを確認しました。