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三重県農業振興・農業生産コスト低減研究会を開きました

2023年03月01日
ニュース
営農対策事業

三重県内の農業者3団体とJA全農みえは2月24日、津市のJA三重健保会館で「三重県農業振興・農業生産コスト低減研究会」を開き、生産資材部門(肥料・農薬、農業機械、段ボール各事業)のコスト低減をテーマに意見を交わしました。

同研究会は2018年に発足。共同での研究会を通じて農業者所得向上のための生産コスト低減に取り組んでおり、3年半ぶりに5回目の研究会を開きました。

研究会メンバーの三重県稲作経営者会議、JA三重青年部、三重県農村青少年クラブ連絡協議会の代表、全農みえの副本部長と関係部署職員、オブザーバーとして農業者が所属するJA、JAグループ関係団体、関係メーカーから計32人が出席しました。

全農みえから各事業のコスト低減策などを報告。

肥料・農薬事業では、水稲の湛水直播種子による農作業の省力化事例や、東海地方をはじめとした西日本で発生している難防除水田雑草「ヒレタゴボウ」の県内防除試験結果を報告しました。

農機事業では、低コストモデルコンバインの共同購入の取り組みを報告しました。

段ボール事業では、県内の園芸販売主力品目であるトマトを例に、販売段階から逆算した簡易的な出荷段ボールの検討や、資材そのものの強度・面積を調整しコスト低減につなげる取り組みを説明しました。

情報提供として、米穀情勢、業務用契約栽培米や、農業ICT(情報通信技術)ツールの営農管理システム「Z-GIS」、栽培支援システム「ザルビオフィールドマネージャー」、県内での農福連携に関する取り組みを報告しました。

意見交換では、農業者から「コスト低減策として、生産・流通段階の抜本的見直しについても検討を深めてもらいたい」「全農は農業者のための取り組みを着実に実践していってほしい」などの声が上がりました。

全農みえの西村副本部長は「農業を取り巻く情勢は大きく変化し、農業振興・生産コストの低減に向けた取り組みがさらに重要となっている。農業者の生の声を聞き、その要望に応えるため、県本部事業に反映させていきたい」と述べました。

同研究会は、今後も必要に応じてテーマを変えながら開き、農業者の所得増大と農業の持続的発展を目指します。

意見を述べる農業者代表者の内容を表示

意見を述べる農業者代表者

西村副本部長による冒頭あいさつの内容を表示

西村副本部長による冒頭あいさつ