全国麦作共励会の表彰式が３月２日、東京都で開かれ、最高位の農林水産大臣賞に、農家の部では県内の生産者で初めて、株式会社斉藤來洲の齋藤昇次さん（東員町）が受賞されました。

齋藤さんは、県の特産品である「伊勢うどん」の麺用に需要の高い小麦「あやひかり」を２７ｈａ栽培するほか、水稲、大豆など含め計８４ｈａの大規模な水田経営を行っています。

２０２２年産の小麦の生産では、丁寧な排水対策と、ほ場管理システムの活用による適切な施肥を実践し、１０ａ当たり４１４ｋｇを収穫。県の平均を３０％ほど上回りました。

ドローンや自動操舵システムを活用した農薬・肥料散布などスマート農業にも取り組み、労働作業時間の短縮につなげたことや、地域の栽培こよみにも反映される体系の試験を実施するなど、麦作振興に大きな貢献をしていることが高く評価されました。

同共励会は、生産技術の向上、経営の改善の面からの創意、工夫を持ち、先進的で他の模範となる農家及び集団を表彰し、その業績を広く紹介することを目的として毎年開催されています。

２０２２年度は、１４道県から農家の部４１点、集団の部３７点の参加がありました。