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三重県産コシヒカリを英国へ初輸出しました

2023年08月08日
ニュース
米穀事業

三重県産米の販路拡大に取り組むJA全農みえパールライス販売課は7月31日、県産コシヒカリを英国に初めて輸出しました。和食人気の世界的な高まりを受け、英国での県産米の需要を喚起し、欧州での販路拡大につなげます。

同課は、県産米の海外展開をめざし2011年から、JA全農インターナショナル株式会社を通じ、年間約40~60トンを香港やシンガポール、中国などに送り出してきました。2020年以降、新型コロナウイルスの世界的流行の影響を受けるなど、取り扱い縮小の懸念もあり、新たな販路開拓として欧州向け輸出を検討してきました。

世界的に和食の人気が高まっているなか、英国などではイタリア産米が主流となっています。同社の複数国の取引先に県産米を提案したところ、このたび英国向けの輸出が成約しました。

今回の英国向けは無洗米1.45トンで、津市にある全農みえパールライスセンターの精米工場で精米し、船便で出荷。同日、東京港で5キロ入りの290袋がコンテナに積み込まれ、出港しました。現地には9月ごろに到着し、ロンドン市内の小売店で販売開始となる予定です。

現地小売店からは、売れ行きを見ながら今後の輸出量を検討していくとしながらも、すでに向こう6か月分の予約注文を受けており、継続的な取引が見込まれています。

同課は、海外販路の拡大で県産米の販売促進につなげるとともに、生産者に対しても輸出をより身近に感じてもらい、生産振興の一助となるよう取り組むこととしており、現地での普及と販売拡大に期待を寄せています。

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東京港でコンテナに積み荷される三重県産コシヒカリ