「三重れんこん」の初出荷が８月１７日、多気郡明和町のＪＡ多気郡明和営農センターで行われました。レンコンが県内ＪＡに出荷されたのはこれが初めてです。

出荷されたのは、同ＪＡ管内の水田に２０２３年度から新規作付けされ、初めて掘り取られた約２５キログラム。出荷を前に、生産者やＪＡ、ＪＡ全農みえ担当者がレンコンを手に取って太り具合や重量を確認しました。

生産したのは同ＪＡ管内の坂津舞樹さん。実家は山口県のレンコン農家で、自身も栽培経験があります。今期は約５０アールに種を植え付けました。坂津さんは「三重で栽培するのは初めてですが、順調に生育してよかった」と手応えを話します。

また、「夏はシャキシャキとした歯ざわりで、秋以降はもっちりとした食感になる。季節や部位ごとに、さまざまな調理法で味わっていただきたい。今後、生産する仲間を増やし、いずれはレンコン産地を作りたい」と意欲を見せていました。

全農みえ園芸課の担当者は「生産者、ＪＡ、関係機関と連携し、安定した収量と質のよいレンコンづくりに向けて生産技術の向上をはかり、ブランド化をめざして普及していきたい」と話します。

「三重れんこん」の出荷は２０２４年２月中旬ごろまでを予定し、県内市場を通じて県内量販店で販売されます。