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第63回全国カンキツ研究大会を開きました

2023年09月01日
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第63回全国カンキツ研究大会(主催=全国果樹研究連合会、三重県園芸振興協会)が8月30日と31日、三重県で開かれました。同大会は、全国の生産者が集まり交流と連携を深め、カンキツ産業の振興と発展を目指すことが目的で、毎年カンキツの主要産地で開催されています。今回は24年ぶりに同県で開かれ、「めざせ!きらりと光るかんきつ産地」をテーマに、三重県と全国から生産者とその関係者ら約500人が参加しました。大会は2日間の日程で、事例発表や産地視察を行い、産地基盤の強化や消費者ニーズに対応した付加価値の高い果実の供給拡大などについて課題と対策を議論しました。

1日目は、伊勢市のシンフォニアテクノロジー響ホールで、果樹栽培技術の改良や経営改善に貢献された生産者に贈られる「全国果樹研究連合会会長賞」を受賞したJA伊勢三重南紀の大西誠さんを表彰しました。

このあと、県内外のカンキツ生産者やJA職員が事例発表を行い、それぞれの産地で生産する品種の栽培方法や生産振興に向けた取組み、ブランド化について発表しました。

2日目は2班に分かれ、熊野市金山町の株式会社金山パイロットファーム西地郷園地と、御浜町の国営パイロット志原団地園地、県農業研究所紀南果樹研究室を視察しました。

株式会社金山パイロットファーム西地郷園地では、大規模農業に合わせた作業のしやすい園地や、高品質で安定した生産が可能な栽培方法などについて視察しました。実際に、園地では農業用ドローンを使った農薬の散布が行われ、参加者は機械化による園地管理について学びました。

国営パイロット志原団地園地では、ウェザーステーション(気象観測装置)で取得した園内の気象データをもとにしたマイクロスプリンクラーの散水を行うスマート農業の現場を視察しました。

参加者は「園地に導入されている栽培方法」や「使用されている農業機械」について質問するなど、各園地を熱心に視察しました。