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養豚セミナーを開催しました

2024年11月05日
ニュース
生産者・JA向け
畜産事業

JA全農みえ畜産課は10月25日、津市のJA三重ビルで「JA全農みえ養豚セミナー」を開きました。

三重県の養豚生産基盤とJAグループの組織力の強化をめざすため、初めて開催。県内の生産者をはじめ、JA、県、全農関係者など23人が参加し、「衛生・疾病」「食肉」の2テーマに関する講演を聴講して知識向上をはかりました。

JA全農家畜衛生研究所クリニック東日本分室の小川哲郎獣医師が「哺乳期までの母豚・子豚の飼養管理」を講演し、分娩前から離乳までのポイントや、疾病と対策について解説しました。

分娩前の母豚の体型管理では、過肥は難産や無乳症につながる可能性があることから適切な給餌量管理を行うことが重要と話しました。分娩後から離乳までの哺乳豚の管理では、初乳をできるだけ早くすべての産子に均等に飲ませることが疾病予防のために非常に重要で、分割授乳の実施を勧めました。

株式会社JA全農ミートフーズ中部営業本部営業部の関口健太郎次長が「直近の国産豚肉の需給動向」を講演しました。

関口次長は国産豚肉に対する消費者ニーズと流通業者の取り組みについて、「値ごろ感のある豚肉」へのニーズが高く、「特徴ある豚肉(銘柄豚)」は飽和気味ながら開発の余地はあるとしました。バリューチェーン全体でタイアップし、この2つをミックスした「値ごろ感があり、ネーミング(銘柄)をつくれる豚肉」づくりをすれば、中長期的に安定した取り組みとなる可能性があると示唆しました。

豚肉生産コストの高騰で、引き続き厳しい事業環境となることは必至の状況であり、養豚の関係者が一致団結して取り組むことの重要性を強調しました。