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三重県カキ生産者研修会を開きました

2024年01月25日
ニュース
生産者・JA向け
営農対策事業

三重県園芸振興協会(事務局=JA全農みえ営農対策部)は1月23日、JA多気郡多気営農センターで三重県カキ生産者研修会を開きました。

本研修会は、生産者の技術向上を目的に2年に1度開催しています。新型コロナウイルス感染症の影響により4年ぶりの開催となった本研修には、生産者、JA、県関係機関、全農みえ職員など総勢113人が参加しました。

岐阜県農業技術センター病理昆虫部の鈴木俊郎主任専門研究員は、近年カキ生産に悪影響を及ぼしている温暖化に伴うカキ害虫被害の増加と対応策について講演を行いました。

対応策として、適切な栽植本数や下草整備などにより害虫が発生しにくい圃場管理を行っていくことが重要と説明。病害防除の効果をさらに高めるために、殺虫剤の利用だけでなく交信攪乱剤の利用や天敵保護など、総合農薬防除体系を組み立てていくことを参加者に呼びかけました。

三重県中央農業改良普及センターの西川豊課長は、カキの品種別に2023年度の生育状況や病害虫の発生とその対策について報告。今後の気象状況の変化による病害虫の発生について注意喚起しました。

このほか、北興化学工業(株)は、カキ病害虫の防除に有効な農薬を紹介し、使用方法について説明しました。参加者は、今年度自身の園地で発生した問題に対して質問するなど、講演者と熱心に意見交換を行いました。