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水稲品種「なついろ」「ZR1」などの栽培ほ場巡回を行いました

2025年05月29日
ニュース
生産者・JA向け
米穀事業

JA全農みえ米穀課は5月下旬、県内JAや県関係機関と連携し、県育成水稲品種「なついろ」や全農と農研機構が共同育成した「ZR1(ゼットアールワン)」など、契約栽培米として提案する各銘柄のほ場を巡回して生育状況を確認しました。

三重県では2024年から「ZR1」の試験栽培に取り組んでおり、2025年産は県内2JAで実施しています。同品種は、「北陸263号(にじのきらめき)」と「ゆみあずさ」を親として交配育成。耐倒伏性が強く、多収・良食味が特長で、今後、長期安定的な取引の構築に向けて生産提案を拡大していく方針です。

あわせて、契約栽培銘柄での肥料・農薬の試験も行っています。今後、その試験結果をもとに本会耕種部門が連携して、スマート農業による営農支援に加え、品種や肥料・農薬を組み合わせたパッケージ提案を行い、生産と販売の結び付け強化をはかります。

本年産の生育は、田植え開始時期から天候に恵まれ、順調に推移しています。関係者は、ほ場を巡回して稲の稈長や茎数、葉色などを調査し、生育状況を確認しました。今後も、地域ごとに生育ステージに応じてほ場巡回を行います。

昨今の米情勢により、実需者への安定的な供給体制の構築が必要不可欠となっているなか、JA全農みえでは以前から契約栽培米の長期安定的な取引に取り組んできました。同課担当者は、「生産者の手取り安定をはかるとともに、米を安定供給することが県産米に対する評価向上と信頼確保につながる。生産者の営農の安定に向け、JAや県関係機関と連携・協力して取り組んでいきたい」と話します。