お茶の基礎知識
不発酵系(緑茶・蒸し製・日本式)
煎茶 | 日本茶の代表でもっとも一般的なお茶、流通量の85%を占めます。上級品ほどうまみや香りがよくなります。滋賀県で生産されているお茶の85%は煎茶です。 |
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かぶせ茶 | 摘採前の1~2週間程度、覆いをして遮光することで渋みが少なく、コクがあり旨みがましたお茶です。高級煎茶と玉露の中間に位置します |
玉露 | よしず棚などで茶園を覆い、直射日光をさけて旨味を増し、苦味をおさえ育てた高級茶です。 |
抹茶 | 玉露同様、日光をさけて育てた茶葉を、蒸したのち乾燥させたものを石うすで挽き、粉にしたもので、主に茶道に使われます。 |
番茶 | 製法は煎茶と同じ。夏・秋摘みの比較的大きく固めの葉を主な原料とした、成分の豊富なお茶です。 |
焙茶(ほうじ茶) | 番茶や煎茶を強火で炒り、香ばしい香りを出したもので、食後のお茶に好まれます。 |
玄米茶 | 番茶や煎茶に高圧で炒った米などを混ぜたもので、香ばしい玄米の香りがぴったり合った風味豊かなお茶です。 |
蒸し製玉緑茶(ぐり茶) | 製造最終工程が煎茶と異なっているために丸い形となっています。「ぐり茶」とも呼ばれ、さっぱりした味が特徴です。 |
釜炒り製玉緑茶 | 特製の釜で茶葉を炒って仕上げたもので、丸い形をしています。炒った香りが特徴です。主に九州地方で作られています。 |
半発酵系
ウーロン茶 | 半発酵で紅茶と緑茶の中間に位置する香り高いお茶で、日本でもおなじみ。台湾、福建、汀西が主な産地。 |
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発酵系
紅茶 | 茶の葉を完全発酵させたもの。濃い橙紅色で香り高い。 |
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豆知識
宵越しのお茶は飲んではいけない
茶は入れたてでうまいうちに飲めの意味。
また、一晩もおいたお茶はおいしさを失うからとのたとえ。
急須に残った茶殻には、水に溶けない栄養素が豊富に含まれています。そのタンパク質を栄養源にして、細菌やカビが繁殖しやすくなります。このため、前日の急須に残った茶葉で入れたお茶はけっしておいしいものではなく、衛生的にもよくありません。
鬼も十八、番茶の出花
安い番茶でも、入れたてはおいしいように、誰でも一生に一度は美しい時期があることのたとえ。
出花とはお湯を注いだ直後の香りのいいお茶のこと。
朝茶は1日の難逃れ
「難」とは厄介ごと。朝茶を飲めばその日は面倒がないの意味。
茶を幸運や災難避けと結び付けていう例のひとつ。
茶柱が立つと縁起が良い
お茶に茶柱が立つと「何か良いことがある」と縁起をかついだ。
これは全国的に吉凶習慣として知られています。人に話さないで黙っていると良いことがあると言われたり、朝の茶柱は自分のもの、昼以降では他人のものとも言われる。茶碗の真ん中に直立する茶柱が最も良く、待ち人が必ず来ると言われました。