ニュース・イベント

産地づくりに対応できる人材育成の取り組み

 JA全農しがは平成27年度から「現場に即応できる県本部職員の人材育成」と「産地づくりのためのJAの人材育成支援」に積極的に取り組んでいます。

 「現場で即応できる県本部職員の人材育成」の取り組みのひとつとして、このほど、若手職員を対象に、米、麦、大豆、加工用業務用キャベツの生産に関する基礎知識の習得を目的とした講習会を開催したほか、講習内容に対する習熟度を高めるため農業実習をスタートしました。

 講習会では、当本部若手職員が米、麦、大豆、キャベツの生産から収穫までの過程、施肥、防除の方法などを研修しました。さらに、㈱重農機整備センターで大型コンバインの構造と、㈱パールライス滋賀で、精米の製造過程や流通実態などを研修しました。

 農業実習では、農家(長浜市)の協力・指導のもと、水稲の籾摺りから袋詰めまでの工程や育苗ハウスでのキャベツ苗の管理方法、コンバインでの水稲収穫作業を視察しました。さらに、約30アールの圃場でキャベツの苗を出席者ひとりひとりが手植えし、生産現場、農業の大変さを実感しました。

 また、「産地づくりのためのJAの人材育成支援」の取り組みとして、JAの営農指導員やTACを対象に、野菜栽培概論講習会を開催しました。

 この講習会は、営農指導員を中心にした産地づくりのための人材育成プランの一環として全農本所が企画したもので、全国で約850人が受講する中、滋賀県本部の会場には約60人のJA職員が出席し、野菜の種類、生産技術、流通の実態などについて熱心に研修されました。

 来年2月まで年間5回の講習会を実施し、JA職員に野菜栽培に関する基礎的な知識を習得してもらい、生産現場での業務に役立ててもらいたいです。

 JA全農しがでは、野菜栽培概論講習会などの本所講習会を活用し、JA職員の生産現場対応力向上を支援していきます。