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大阪製粉協会滋賀県麦現地確認会を開催

 

 大阪製粉協会とJA全農しがは5月26日、28年産麦における現地確認会をJAグリーン近江管内で行いました。

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 この確認会は、生育状況や品質等を確認するとともに、産地と製粉会社との結び付き強化を目的として、施設や圃場を巡回するものです。

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 28年産麦の穂数は平年比で1割程度減少していることもあり減収する心配があることや、気象情報では気温の高い状態が続くと予報されており、成熟期が早まることが予想されるため収穫時期が遅れないよう注意が必要であることなどが確認されました。

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 引き続き行われた滋賀県農業技術振興センターでの試験品種確認では、農林61号・ふくさやか・中国165号を中心に、播種時期の違いによる作柄や本年産では遅播きほど収量増が見込めると同センターの指導員より説明がありました。

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 また、現地圃場視察の前に行われたJAグリーン近江長田カントリーエレベーターの視察では、JA職員より荷受けから仕上げ作業までの水分や選別調整の工程、留意事項について説明が行われ、本年産麦の収穫に向けた準備について、各製粉会社との連携を再確認しました。

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 最後に行われた意見交換会では、JA全農しがより需要に基づく生産に取り組んでいることや27年産麦を含めた早期引取り等の流通に関する依頼、大阪製粉協会からは、新品種は数年経過すると収量・品質とも低下する産地が多いことや、県主要品種である農林61号は麦の香りが強く存在価値・ニーズは引き続き多いことなどの意見が出されました。

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 JA全農しがは、今後も製粉業者も含めた各関係機関との連携強化を図り、滋賀県産麦の品質向上・取り扱いの増加に努めます。