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FOEAS導入圃場での定植がはじまりました

 JA全農しがは、地下水位制御システム「FOEAS」を導入した「営農モデル圃場」を設置し、麦、大豆、野菜の品質・生産性向上と農業所得向上を図ることを目的とした実証試験を、8月25日に野洲市キャベツ生産農家の川崎権蔵さんの圃場でスタートしました。

 この試験は、中期3か年計画の重点施策の取り組みのひとつで、今回のモデル圃場では、JAおうみ冨士、生産者の川崎権三さん、滋賀県大津・南部振興事務所農産普及課の協力を得ながら、キャベツの品質・生産性向上に向けた試験に取り組みます。

 FOEASを導入した60aの圃場の内、当日は30aに「彩音」の苗を定植し、今後、生育調査、収量調査を行い、残りの30aには、9月に異なる品種の苗を定植する予定です。

 その他、キャベツの後作ではFOEASを活用した農業所得向上につながる作物を選定し、導入していくなど関係者間で協議を行っていきます。 

 滋賀県農業は、農業所得の向上を図るため、水稲の他に、麦、大豆、野菜の生産にも力を入れた水田フル活用を行う必要があるものの、排水対策や基本技術等が徹底できなければ品質・収量が伸びないことや、野菜についても生産に手間がかかるなどの理由から生産量の拡大にいたっていません。

 このためJA全農しがでは、地下水位を制御でき、作物の品質・生産性向上、作業の省力化等を期待できる地下水位制御システム「FOEAS」を導入した「営農モデル圃場」を今年度県内2カ所に設置し、平成32年度までの4年間、麦、大豆、野菜などの生産性向上の実証試験に取り組み、営農モデルを確立したいと考えています。