結城ブランド認定品の「ゆうきくん白菜」
茨城県は白菜の生産量が日本一を誇ります。特に県西地域で栽培が盛んで、日本有数の白菜産地となっています。結城市もその産地の一つで、結城の白菜は「ゆうきくん白菜」とも呼ばれています。結城市という地名と有機質を使った土づくりをおこなっていることから名付けられました。結城市の特産品として結城ブランド認定品にも認定されています。
JA北つくば 結城園芸部会の秋冬白菜部は昭和60年4月に発足しました。現在116名の部員が所属し、年間で2万トン以上の白菜を出荷しています。また、市場やJA北つくばのYouTubeやInstagramを通じて白菜のPRもおこなっています。

部長 大嶋さん
JA北つくば 結城園芸部会の秋冬白菜部の部長を務める大嶋さんは代々続く農家の5代目です。農業大学校を卒業後に就農し、父の代から本格的に始まった白菜栽培を引き継ぎ14haの農地で白菜に加えて、連作障害の対策として輪作しているトウモロコシなどの4品目を栽培しています。
冬においしい白菜を育てるために

気温が0度を下回り霜が降りると白菜が凍って傷んだり枯れてしまうので11月中旬には頭を紐で縛り、外葉で覆って保温します。「この姿を見たことがない人は枯れているんじゃないかと驚くかもしれませんが、結束することで冬の寒さに耐え、おいしい白菜が育つんです。」と大嶋さんは話します。収穫は一つひとつ手作業で、株を傾け包丁で切り取り、根本を整えます。「収穫中は取り除いた外葉の上に白菜を置き、土がつかないように気をつけています。冬の白菜は結束しているので紐を切る工程が増え、より手間はかかります。」と教えてくれました。ピーク時には、一日に約17トンもの白菜を収穫します。
選ばれる産地であり続けたい
今後の目標について大嶋さんは「白菜は1玉が3キロ以上もあるので収穫時には腰を曲げての重労働になります。また、近年は気候の変化もあり、毎年が一年生です。そのため一人前の白菜を育てるには多くの手間がかかりますが、安定した品質と出荷量で市場から良い評価をいただいています。これからも所属部員一丸となって努力し、品質を維持しながら選ばれる産地であり続けたいです。」と話してくれました。
冬の旬、甘みが増した白菜を召し上がれ!

大嶋さんにおすすめのレシピを伺ったところ、「私は白菜をたっぷり使ったミルフィーユ鍋が好きですね。材料が豚肉と白菜だけで簡単にできるので、おすすめです。また、冬の白菜は寒さによって糖分が蓄えられ、甘みが増しているのでサラダにもぴったりです。細切りにして酢味噌和えにするのもおいしいですよ。ぜひ色々な食べ方で白菜を味わってください。」と教えてくれました。
JA北つくば 結城園芸部会 秋冬白菜部の白菜は首都圏の各量販店でお買い求めいただけます。冬の寒さで甘みが増した旬の白菜を、ぜひご賞味ください。
取材協力
JA北つくば 結城野菜集出荷所
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