栃木の農畜産物

栃木のいちごの秘密

栃木のいちごはなぜおいしい?

冬の太陽が、いちごを甘くする。

豊かな自然に恵まれている栃木。
県央部から南部に広がる関東平野の肥沃な大地は、日光や那須、そして八溝山地に発するきれいな水が生み出したもの。そんな風土に加え、冬の日照時間が長く、また、夏と冬、昼と夜の寒暖差が大きいという気候特色があります。
実は、これがいちごの生育にピッタリ。光を最大限に利用したハウス栽培で、低めの温度を保ちながらゆっくり熟成することにより、とちおとめは、ほどよい酸味を持ちながら甘さを増していくのです。こうした自然環境も、「いちご収穫量日本一」の基盤となっています。

ハウス栽培

知られざるいちごのチカラ

1日5粒で、まいにち、きれい!げんき!

いちごに含まれている栄養といえば、真っ先に思いつくのがビタミンC。
大粒のものを5粒食べれば1日に必要な量を摂取できるほどです。またビタミンCの他にも、いちごにはたくさんの栄養があります。女性やお子さまだけでなく男性にもぜひ実感していただきたいそのチカラを、ご紹介します。

  • お肌のいろんなピンチに大活躍。
    ビタミンCがコラーゲンの生成を促し、お肌のハリを保ち、さらに、メラニン色素を薄くしてシミやそばかすを防ぐと言われています。牛乳などのタンパク質と一緒に摂ると、より効果的。
  • お通じ良くしてお腹すっきり。
    いちご1粒に含まれるペクチン(食物繊維)の含有率は2.2%、みかんのおよそ2倍で、バナナとほぼ同量です。ペクチンはお腹の中の悪玉菌を外に出す働きがあると言われています。
  • 食後のデザートで虫歯対策。
    ガムに使用されて日本でもすっかり定着したキシリトール。そのキシリトールを豊富に含む自然の食物の代表格がいちごです。デザートのいちごと歯磨きで、虫歯予防をしっかりと。
  • 高血圧が気になるお父さんにも。
    いちごの赤色は、ポリフェノールの一種であるアントシアニンの色。アントシアニンには肝機能を向上させ血圧を抑制すると言われ、さらには動脈硬化を抑制する作用も研究されています。
  • 甘さとほどよい酸味が疲れを癒す。
    いちごのおいしさを生み出している糖分やクエン酸は、疲労回復に役立つ栄養素のひとつ。また、アントシアニンを多く含むブルーベリー同様、いちごも眼精疲労を改善させると言われています。
  • 今年こそ風邪知らずでいこう。
    ビタミンCには粘膜を健康に保つ働きがあります。そして、アントシアニンは活性酸素の生成を抑制し、免疫力を高め、風邪をひきにくくする働きがあると言われています。
  • イライラした時のリフレッシュに。
    ストレスや喫煙によって体内で増える活性酸素は、生活習慣病や老化の一因。いちごには、その働きを抑えると言われる抗酸化物質(アントシアニン、ビタミンC等)がたっぷりです。
  • ダイエットの甘~い味方。
    いちごは1粒あたり約4~5kcalと、甘いのに低カロリー。食事制限にともなうビタミンや食物繊維の不足も補えるので、ダイエット時のおやつにおすすめです。
いちごの栄養成分 果物に含まれるビタミンC量

栃木のいちごは、”なるほど”新鮮!

栃木のイチゴが新鮮なのは、首都圏に近いから…だけではありません。収穫の瞬間から店頭に届くまで続く、鮮度へのあくなきこだわり。その徹底ぶりを追いかけてみましょう。

収穫~日の出とともに畑へ~

栃木のいちご農家全体で取り組んでいる『早朝収穫』
8時30分までには収穫が終わるようにしています。昼になって気温が上がると、果皮が軟弱になり、その結果、果実が傷みやすくなってしまうからです。

収穫

梱包~いつもひんやり部屋の中~

収穫後、選別やパック詰めを行うとき以外、いちごは常に、温度を低く保った部屋で管理されます。 これが『予冷』です。
パック詰めの前にしっかり冷やし、果皮を引き締めることで、作業中の傷みを防ぐ効果も。

梱包

集荷/出荷~風通しのよいコンテナで~

今から10年以上も前、いちごの運搬にいちはやく『リターナブルコンテナ』を導入した栃木県。
ダンボールでは冷蔵庫に入れても熱がこもりますが、コンテナなら通気性がよく品質を維持できるのです。 また、「熱」と並び、鮮度を奪う大敵なのが「振動」。
コンテナの中ではパックが宙に浮くかたちになるため、振動で果実が傷むことも抑えられます。 さらに、輸送距離が近い=振動時間が短いのも、栃木の利点です。

集荷/出荷