栃木の農畜産物

とちぎの花

栃木県では花の栽培も盛ん。菊やカーネーション、バラにりんどう、そしてゆり。ひととおりの切花が揃った産地です。また、シクラメンやランなど、鉢物も豊富。暮らしに潤いと彩りをお届けします。

とちぎの花

輪菊

りんと大きなお花はお供え物に

菊の中でも大きな花を一輪だけ咲かせる「輪菊」。菊は本来秋に咲きますが、電照や暖房を用いた施設栽培により、一年を通して安定的に、かつ良品質な生産・出荷を図っています。収穫可能。お彼岸やお盆など、いわゆる”物日”需要が多い品目ですが、近年多様な品種が開発され、使用されるシーンが拡大しています。県北部の大田原市、県南部の小山市を主力に県内全域で生産されています。

輪菊

スプレーマム

菊のイメージを変えるスプレーマムは贈り物にも最適

「スプレーマム」の由来は、菊の中でも花が房状(スプレー状)に咲くことから来ています。花の色、咲き方の種類が非常に豊富で、ブライダル、パーティー用など、その用途は多岐に渡り、花持ちがよく、日常に飾るテーブルフラワーとしても最適です。 さらなる品質向上をはかるため、栽培管理を徹底し、出荷に取り組んでいます。

スプレーマム

バラ

ロマンチックな雰囲気を醸し出す

「バラ」は、大きい花を一輪だけつける輪物と、小さい花を多く房状につけるスプレー咲きのものに大別され、花の色、咲き方の種類が豊富なだけでなく、芳香のあるものなど品種は多岐にわたります。 県中部の宇都宮市、県南部の小山市を中心に栽培されており、需要を踏まえた品種を、鮮度を維持しつつバケット輸送などで出荷しています。

バラ

ゆり

美しく咲く花に自然の造形美を感じて

「ユリ」は、花が大きく豊かな芳香の「オリエンタルハイブリット」と、小ぶりな花で清楚な「アジアンティックハイブリット」「スカシユリ」に大別されます。栃木県では那須南地区を中心に多品種のLAユリを、オリエンタルユリは宇都宮市で若手生産者が中心となって、バラエティ豊かな品種の栽培を行っています。花束のなかに際立つ豪華さが魅力。

LAユリ品種リスト(2018年6月時点)

ゆり

トルコ桔梗

様々なシーンを彩る優美な花

花色、咲き方がバラエティに富み、ブライダルやブーケなどの花束、家庭用テーブルフラワーなど、幅広い用途で使われる「トルコ桔梗」。生産者の栽培技術は高く、10月頃から出荷が始まり、長期間にわたって出荷を行います。県南部の小山市、足利市を中心に生産されています。

トルコ桔梗

りんどう

青、ピンク、白…さわやかな色が美しい

栃木県の「りんどう」は、日照量が多い条件を活かして他産地が出回らない夏場(6、7月)を中心に10月頃まで出荷されています。主な産地は県北部の那須・日光地区が中心で、清涼感のある深いその色合いは、高原からの夏の便りです。新品種などを導入しながら意欲的に栽培を行っています。

りんどう

カーネーション

母の日の定番だけではないのです

”母の日”でおなじみのカーネーション。バラと同様、輪物のスタンダードカーネーションとスプレー咲きのスプレーカーネーションに大別されます。品種が多く、花色も豊富なため、母の日だけでなく、様々な場面でよく用いられます。近年では、多彩な品種を実需者ニーズを踏まえて絞り込み、多品種少ロットの生産傾向が強まっています。

カーネーション