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肉用牛飼料「アドバンスライス」の推進

2019年08月26日
自己改革の取り組み

 JA東日本くみあい飼料株式会社で取り扱う、肉牛の肥育用低コスト飼料「肉牛アドバンスライス」についてお知らせいたします。
 肉牛アドバンスライスとは、以前から使用されている低コスト飼料「肉牛とちぎアドバンス」という飼料に改良を加えたもので、飼料米の割合の多さが特徴です。

肉牛アドバンスライスの特徴

 「肉牛アドバンスライス」は、とちぎ和牛の一層の差別化と牛肉としての食味・風味向上を目指し、以前から使用される「肉牛とちぎアドバンス」に改良を加えたものです。飼料用米の割合を従来の約1%から約5%へ引き上げることで、食味のさらなる向上を図ります。以前は原料として飼料米の粉砕(米粉)を使用していましたが、肉牛アドバンスライスでは飼料米圧ペンを使用することで、栄養の吸収率を上げました。(米圧ペン:飼料米を一度蒸してつぶしたもの。加熱によりご飯に近づき消化率が上がる。)
 また、従来の飼料に比べ、単価を抑えることができるため、コスト削減も実現できます。

実証実験について

 上記の試験結果を踏まえると、上物率や平均BMSは試験区と通常区で同等であることがわかります。また、枝肉重量もほぼ変わらず、枝肉のきめやしまりも優位差はありませんでした。牛の食い込みや嗜好性も問題なく、とちぎ和牛の発生率(格付けA・B4以上)は100%を実現しました。
 以上の結果を踏まえ、本会やJA東日本くみあい飼料(株)では、生産者のコスト削減に向けて、系統利用農場や系統利用外農場を巡回し、「肉牛アドバンスライス」の価格面や飼料米の優位性の説明等を行っています。