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全農栃木県本部キャトルセンター活用による労働力削減の取り組み

2019年02月08日
自己改革の取り組み

 本会は平成28年8月より農家経営の安定と生産基盤維持拡大に向け、「全農栃木県本部キャトルセンター」を立ち上げました。キャトルセンターとは、県内の生産者から子牛を預かり、管理育成を行う施設です。生産者の労力軽減と規模拡大支援だけでなく、統一した飼養管理により市場性の高い子牛を育成することで、生産者の所得向上にもつながります。



キャトルセンターの概要

 生産者(繁殖農家・酪農家)から出生後3ヶ月を経過、離乳した黒毛和種の子牛を預かり、矢板家畜市場上場まで育成管理して販売します。キャトルセンターを活用することにより次の効果が期待できます。

①生産者の子牛育成にかかる労力軽減
②空いた牛舎を活用した飼養頭数の規模拡大
③高齢生産者から預かりによる経営維持
④統一マニュアルによる市場性のある子牛育成による生産者の所得向上

   
  キャトルセンターの外観&内観


 現在、キャトルセンターでは県内5JA(なすの、しおのや、なす南、かみつが、うつのみや)から、生産者のべ39名から200頭の受け入れを行っています。また、キャトルセンターでは定期的に獣医師が巡回を行い、子牛の生体管理にも力を注いでいます。その結果、子牛の死亡率も下がり、安定した子牛育成につなげています。



矢板家畜市場で初セリが行われました

 1月8、9日の2日間、矢板家畜市場にて2019年の子牛の初セリが行われました。今年の初セリでは、657頭が上場され、平均価格は836,588円となりました。キャトルセンターで育てられた子牛も上場されています。(詳細成績は巻末「子牛市場情報」をご参照ください。)
 本会菊地副本部長は、「子牛頭数の確保を目指し、昨年に引き続き繁殖雌牛の更新導入対策などに取り組み、購買者のみなさまに喜ばれる子牛生産を県内JA・生産者と協力して行ってまいりますので、本年もよろしくお願いいたします。」と年頭の挨拶を述べました。その他、県関係者や齋藤淳一郎矢板市長、JA組合長らも試乗に集い、初セリの開催を盛大に祝いました。