にっこりの安定販売に向けた取り組み
2019年01月25日
自己改革の取り組み
梨の生産者所得安定に向けた取り組みの一つとして、「にっこりの大玉の輸出事業」についてご紹介いたします。にっこりは、栃木オリジナルの品種で、大玉で食味が良く、貯蔵性が良いのが特長です。その商品性や貯蔵性の高さなどの特長を活かして、販路拡大の一環として、海外の輸出に取り組んでいます。
取り組みの経過について
東日本大震災以来、本県農畜産物の海外販路は大きく狭まりましたが、平成27年度より東南アジアを中心に順次出荷が可能となったことから、新たな販路拡大に向けた取り組みを進めております。
現状の取り組みについて
にっこり梨の海外での販路拡大およびブランド化に向けて、産地としては、以下のことに取り組んでいます。
①高品質な梨を出荷するための物流体制・検品体制の強化
②海外現地バイヤーへの定期的な産地情報の提供
③輸出専用箱・専用シールを使用した荷姿の統一
④1玉販売向けの専用包材の開発(スタンドパック)
⑤現地でのプロモーションのための産地DVDの制作
⑥生産部会(生産者)による輸出先国の小売現場視察と売場でのPR活動
産地での地道な取り組みが海外からも年々評価されてきており、平成30年産においては、東南アジアを中心として、昨年産を上回る合計6,830ケース(5kgケース)の出荷実績を残すことができました。
輸出専用箱
輸出用に出荷する様子
今後について
JAグループ栃木として、今後もさらなる品質向上に向けてJA・生産部会と連携し継続して取り組むとともに、輸出専用荷姿での出荷や現地プロモーション等の強化により、にっこり梨のブランド確立を進め、生産者の所得安定を目指します。