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BB肥料による生産コスト削減の取り組み

2020年03月02日
自己改革の取り組み

 生産資材コストを削減するためのBB肥料についてお伝えします。本会では、メーカーと協力したBB肥料の開発から生産、流通まで行い、生産者の所得増大に向けた取り組みを行っています。今回はその取り組みの一部をご紹介します。

㈱グリーンとちぎでの肥料製造

 本会の子会社である㈱JAグリーンとちぎでは、BB肥料の製造や配送を行っています。JAグループ栃木内に肥料の製造工場を持つことで、肥料の価格引き下げを実現します。およそ140種類の銘柄のBB肥料を製造し、その製造能力は1時間あたり30t、年間ではおよそ45,000tになります。㈱JAグリーンとちぎでは以下のような取り組みを実施しています。

担い手直送規格:15kg、20kgに加え、200kg・500kg・1tフレコンでの製造により肥料価格の割引を実施します

満車直行:10t以上を購入いただいた生産者の庭先へ、直接トラックでお届けすることで肥料価格の割引を実施します
(トラックの入るスペースがある、フォークリフトが扱えるといった条件があります)

分析室:分析室を設置し、製品の成分検査や土壌分析を行うことで、製造したBB肥料の品質チェックと改良に取り組みます

 以上のような取り組みにより、㈱JAグリーンとちぎは日々安定したBB肥料の供給と生産資材コストの削減に注力しています。

   
         BB肥料製造の様子

         土壌分析の様子

作物に合わせたBB肥料の開発

 本会では肥料メーカーや県の試験場と協力し、それぞれの作物に合わせたBB肥料の開発や推進を行っています。水稲では、”とちぎの星”専用の基肥一発肥料や省力化を実現する流し込み追肥肥料「BB水口ポン太」などがあります。園芸関係では、いちごやトマト、にらなどを対象としたBB肥料を取り扱っています。
 また、昨年11月には、本会・栃木県・肥料メーカーの朝日工業㈱が共同開発した新肥料「まどかちゃん」を発売しました。循環型農業を構築していく新たな取り組みとして、畜産の活発な栃木県の地域資源である堆肥を原料に使用した肥料の開発を試みました。窒素:りん酸:加里=10:10:10の成分構成で、県内の堆肥を30%含んだ混合堆肥複合肥料です。現在、県内のJA経済店舗で販売しています。
 今後も、作物の品質向上を目指し、品目や使用時期など生産者のニーズに沿った肥料の開発や推進を行い、生産資材コストの削減を図ってまいります。