えひめの食

品種特性

甘柿

甘柿は渋柿の突然変異種と考えられており、日本特産の品種です。果実が熟すに従い渋が抜け、甘みが強くなっていきます。甘柿には、熟せば常に甘みを持つ完全甘柿と、種の有無・多少により成熟時に渋が残ることがある不完全甘柿に分類できます。

☆富有柿(フユウガキ) 完全甘柿の代表品種で、生産量は甘柿の6割を占める「甘柿の王様」です。原産地は岐阜県で1857年から栽培されている歴史の長い柿です。形はふっくらと丸みがあり、果皮はオレンジ色。果肉はやわらかくて果汁も多く、甘みが強いのが特徴です。
☆太秋柿(タイシュウガキ) 果汁が多く、それでいて梨のようなサクサクとした独特の歯ごたえがあり、甘みも強いことから人気を集めています。果実の表面に条紋と呼ばれる細かな亀裂(スジ)の入ることが欠点ですが、条紋が多いほど糖度が高いといわれています。

渋柿

渋柿は実が熟しても果肉が固いうちは渋が残ります。それぞれの品種に最適な方法で渋抜きをし、甘くて風味豊かな柿として皆様の元へお届けしています。

☆太天柿(タイテンガキ) ☆ 2009年に品種登録され、天から授かった、素晴らしい、大きな果実のカキという意味で名づけられました。その名の通り平均500gと最大級の大きさで、扁平で四方に溝がある形をしています。多汁でサクサクとした食感です。
☆愛宕柿(アタゴガキ) 釣り鐘のように縦長で先が細くなっている渋柿です。愛媛原産で1910年にはすでに栽培されていました。程よい甘さでパリッとした食感です。
☆刀根柿(トネガキ) 柿の中でもひときわ早く登場するトップバッター刀根(刀根早生柿-とねわせがき)。平核無柿(ひらたねなしがき)の枝変わりで、平核無より2週間ほど早く収穫できます。刀根の特徴は、形が偏平で角張っており種はありません。大変、甘くジューシーで果肉が柔らかいことも特徴の一つです。
☆富士柿(フジガキ) 愛媛県八幡浜市の国木・牛名地区を中心に栽培されており、形はキレイな円錐形をしていて、まるで日本一の山、富士山を思わせることから、「富士柿」と命名されました。 甘柿とは異なるまろやかな甘さと風味が特徴です。
☆横野柿(ヨコノガキ) 一般的に降霜の遅い温暖地に適しており今から約280年前に発見された渋柿で渋を抜くと糖度が1920度で非常に甘く、渋柿として極めて上品な風味があります。

来歴

〇もともとは中国が原産で、国内では「古事記」や「日本書紀」に柿の名前が記されていることから奈良時代には登場していたとされます。現在のような柿が日本で栽培されるようになったのは明治時代からです。

〇干し柿は、平安時代にはすでに作られていたようです。その記録は平安時代の法典「 延喜式(えんぎしき:927年) 」に残されています。

産地の概要

〇富有柿 : 内子

〇太秋柿 : 西条市丹原、内子、伊予

〇太天柿 : 西条市丹原

〇愛宕柿 : 西条市丹原、内子

〇刀根柿 : 内子、西条市丹原

〇富士柿 : 八幡浜

〇横野柿 : 西条市丹原

選び方

○へたの形がきれいで、へたが果実に張りつき果実との間に隙間がないものが良い柿です。隙間があると虫が入り込んでいる可能性があります。また果皮がしっとりして色味が均一で赤みがあり、大きくて重みがあるものを選びましょう。

食べ方・調理ポイント

○ 渋柿の渋の元はタンニンという成分です。 タンニンの中には水溶性のものがあって水溶性のタンニンが不溶性になると渋くなくなります。「渋抜き((脱渋))とは、この水溶性のタンニンを不溶性に変えることです。 一般的な脱渋は、炭酸ガスやアルコールを使って渋を抜いています。 また干し柿にすると、渋みは自然に抜けます。

○やわらかくなりすぎた柿は冷凍するとシャーベットとして楽しめます。

保存方法・加工法

〇ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存すれば1週間ほど持ちますが、常温だと2日ほどでやわらかくなります。柿は追熟しないので、購入したら早めに食べましょう。

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JAタウン販売時期は、9月~11月末頃

JAタウン発送時期は、9月末頃~12月初旬頃

※販売・発送時期は、品種・作柄によって異なります。