天然のしいたけは東アジアのほか、東南アジアやニュージーランドにも分布し、広葉樹の倒木や切り株に群生しています。日本では古くから精進料理で出汁を取るために欠かせない存在で、現在では最も生産額の多いキノコとなっています。
しいたけの栽培は江戸時代初期に始まったとされ、現在では栽培技術が発達し一年を通して流通するようになりました。栽培方法には、ナラやクヌギなどの原木を使い自然に近い環境で育てる「原木栽培」と、おがくずなどを固めた菌床を用いてハウス内で育てる「菌床栽培」の2種類があります。菌床栽培は管理しやすく、短期間で効率的に収穫できるのが特徴です。一方、原木栽培は1年半ほどの時間をかけて育てることで、香りが豊かで歯ごたえのあるしいたけに仕上がります。
近年では、生しいたけの原木栽培が減少傾向にあり、菌床栽培が主流となっています。
主な産地
選び方
- カサが開ききっておらず、厚みがあって丸まっているもの
- 軸が太く、かさのひだが白いもの
- 袋やパックの中が蒸れて水滴がついていないもの
保存方法
- ペーパーや新聞紙などで包んでから袋に入れ、冷蔵庫へ保存。
- 軸が上になるように置く方が日持ちが良くなる。
独立行政法人 農畜産業振興機構より一部抜粋
旬の食材百科より一部抜粋