労働力支援（農作業受託）に係る大分県本部の取り組み（概要）

～　必要な時に必要な労働力を投入　～

1.労働力支援事業について

農家の生産活動は基幹的従事者（家族）だけでなく、近隣地域からの臨時的従事者（労働力）の確保によって成り立ってきたことを考えると、人口減少は労働力確保を困難にし、農家の存立を危うくさせています。そこで、必要な臨時的従事者となる人材について、人口規模を有する都市部から移動させることを事業化したのが「労働力支援事業」です。

2.主な運用ルール

• スタッフは、大分市等から車で送迎します。(移動時間は労働時間に含みません）
• 翌週の予定を前週半ばに連絡します。
• 中止・変更は、基本前日までとし、キャンセル料はありません。※一定要件あり
• 1名から支援可能です。（人の固定は基本的にできません。）
• 作業受託利用時間は相談可能です。（基本7時間、8時間）
• 農作業受託であるため面積（10a/〇円）または収穫量（箱/〇円）等で請求します。
  （算出基準はあくまでも人件費です。）
  　・受託料は、作業内容によって異なります。（事前見積りあり）
  　・別途交通費
• 土日祝日も同一単価とし、8時間以上は1.25倍となります。
• 指揮命令は現場責任者であるため、直接支援スタッフに指示等は行いません。
• 休憩時間は基本午前1回、昼休み1時間、午後1回です。
• 残業発生の場合は、事前に別途協議が必要です。
• 原則、生産者からの農作業受託もJA及び全農大分県本部が窓口となります。
• 人材派遣ではなく農作業受委託となります。

3.受託までの流れ

5.どういう人が働いているのか？

• ミッシングワーカー層（定職につかないフリーター層等）
• 30代～50代の主婦層
• 大学生のアルバイト
• 定職はもっているが休日に副業として働きたい人
• 将来就農したい人
• 定年退職者の再就職の場（定年帰農）

6.その他

株式会社菜果野菜あぐり

ごあいさつ　～農業労働力支援パートナー企業を目指して～

（株）菜果野アグリはＪＡグループと共に、主に九州の大分県で農業労働力支援を行っています。農業では生産者の高齢化による栽培面積の縮小や、耕作放棄地の増加、深刻な人手不足による調整場・選果場の稼働低下が問題となっています。「農業、そしてふるさとを守るためのお手伝いをしたい」という思いから、私たちは立ち上がりました。今では大分県内の生産圃場、調整場、選果場、育苗施設等に対し、日々、約60名を支援させていただくまでになりました。将来、就農したいという方から「菜果野アグリで働くと、色んな作物や作業の勉強が出来て、お金がもらえるから良いね」という言葉を聞いたとき、心から嬉しいと思ったと同時に弊社の社会的な役割を再確認し、気持ちが引き締まりました。今後もＪＡグループ、行政の皆様と一体となって、全力を尽くしてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。