レタスは、黄色い小花を咲かせるキク科の1・2年草の野菜です。流通当初は、洗浄野菜ということで、洗わなくても食べられる野菜として売り出され、爆発的な人気を呼びました。その後、人気が定着し、生野菜サラダや、肉などと炒めたり、鍋野菜として煮込み料理などにも使われます。
レタスの発祥は地中海沿岸から西アジアに広く分布する野生種を元に、地中海地域で改良、栽培されるようになりました。エジプトでは紀元前4,500年ごろから用いられ、古代ギリシャやローマでも健康と安眠をもたらす野菜として紀元前から食べられていましたが、当時のレタスはは結球しないタイプのもので、結球する玉レタスは16世紀ごろからだと言われています。

レタスには、種類があり、私達が普段食べているのはヘッドレタスのクリスプヘッド(Crisp head、学名:L. s. var. capitata)型で、キャベツのように結球します。ちなみに、サラダ菜はレタスと同じヘッドレタスですが、こちらはバターヘッド型という緩やかに結球した柔らかいタイプです。

リーフレタス(学名、L. s. var. crispa)は非結球レタスで、緑色のグリーンレタス(Green Lettuce)や、葉先が赤紫色のサニーレタス、焼肉を包んで食べる焼肉レタス(サンチュ)、コスレタスというサラダ菜が縦に長くなったようなもの、ステムレタス(L. s. var. angustana)というアスパラガス似の茎を食べるものがあります。ステムレタスは山クラゲの原料となります。


平成24年茨城県でレタス栽培が行われ始め55年を迎えました。全国でも生産量第二位を誇る一大生産地となっています。
主な産地
選び方
- 葉先が色濃くパリッとみずみずしいもの
- 切り口が白くて、10円玉程度の大きさのもの
- 葉にはツヤがあり、全体がしまっており、ソフト感があるもの
- 切り口は親指で押して弾力のあるもの
保存方法
- 残った場合は、芯を抜き、湿らせたキッチンペーパーを詰めて、ラップ(包まれていたフィルム)に包み冷蔵庫の野菜室へ保存。
独立行政法人農畜産業振興機構 野菜ブック及び草土 花図鑑シリーズより抜粋