れんこん

スイレン科の多年生水生草本。
原産地には諸説あり、中国原産説とエジプト原産説が有力。
日本には2,000年以上前に伝来しました。

れんこんは、ハスの地下茎が泥の中に長く伸び、先端部分に養分を蓄えて肥大したところを指します。肥大した部分には葉柄に酸素を送る通気孔として平均10個ほどの穴があり、日本で本格的に栽培されるようになったのは明治以降です。

古くから日本に存在した品種は東海地方に残るのみで、主流は地下茎の肥大性の大きな中国からの導入種である備中、杵島など。

収穫は、冬から春先にかけてが主となり、穴があるため「先が見通せる」として縁起物や祝いの料理に使われるようになりました。太くてまっすぐで、表面につやがあり傷がないもので、切り口の穴が小さく穴の周囲にアクが出ていないものを選ぶといいようです。
保存はラップに包んで10℃以下で。

空気にふれると黒ずむので、切ったそばから酢水にさらす。茹でるときもゆで湯に酢を加えると白く茹であがります。

特有の歯ざわりを楽しむには、火の通し過ぎには注意が必要です。

主な産地

選び方

  • 肉質がち密で硬くしまり、太くまっすぐなもの
  • 穴が均一で切り口が小さく白いもの

保存方法

  • 湿らせた新聞紙で包み、ビニール袋に入れ、野菜室で保存。

草土出版:草土花図鑑シリーズより抜粋