「わさび菜」は、九州で栽培されてきた在来種の「からし菜」を選抜して育成したものです。葉のフチにギザギザとした細かい切れ込みがあり、明るいグリーンの葉はやわらかくて、表面がちりめんのように縮れているのが特徴で、ピリッとした辛みを持っています。
よく似た名前の野菜に「葉わさび」がありますが、こちらは「わさび」の葉のことです。丸みのある形をしていて、同じアブラナ科ですが別種になります。周年出荷されますが、生産量が増えるのは秋から初春にかけてです。
食感はシャキシャキと歯ざわりがよく、わさびに似たさわやかな辛味があるため、サラダに入れたりサンドイッチに挟むなど、生で食べるのが一般的です。見た目がきれいなので肉料理などの付け合わせにも最適。なお、軸(葉柄)の部分はかためなので、生で使う場合は葉をちぎって使うとよいでしょう。また、熱を通しても変色しにくいのも特徴なのでゆでてお浸しにしたり、炒め物や鍋物、天ぷらなどにしても辛味がマイルドになりおすすめです。生食で使わなかった軸の部分は加熱調理に使いましょう。
主な産地
選び方
- 葉の色が明るい緑色で、葉先までみずみずしいもの
- 極端に大きすぎないもの
- 葉が乾燥していないもの
保存方法
- 新聞紙などで包んでからポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室へ保存。
- 日持ちしないのでなるべく早く使い切る。