茨城県で南国野菜!?
古河市で育つ"惚ろにがうり"
JA茨城むつみ三和地区野菜生産部会は20品目以上の農作物を栽培しており、なかでもにがうりは夏の主要品目のひとつです。品種は苦みが少なく食べやすい「えらぶ」で統一し、「惚ろにがうり」のブランド名で県内出荷量の7割を占める、年間約400トンを出荷しています。
産地である古河市は主力産地に比べて台風などの自然災害が少なく、広い面積での露地栽培が可能なことから、にがうりの栽培に適しています。また、首都圏にも近いため新鮮な状態で届けられるという強みもあります。
にがうりの栽培は平成15年から始まりました。夏に栽培できる新たな作物として中村さんら数名が導入し、現在では30人の生産者が栽培をおこなっています。
味よし・色よし・形よしの
3拍子揃ったにがうりに

苦瓜銘柄部長 奈桐さん
並木農園の奈桐さんは農家仲間の誘いをきっかけに平成22年からにがうりを栽培しています。奈桐さんを含め他の品目に加えてにがうりを栽培する生産者が多く、部会には若い世代が多く所属しています。
にがうりは放任していても育つ作物ですが、"惚ろにがうり"は品質を追求し丁寧に栽培されています。濃い緑色に仕上げるために植え付けの間隔は3mと広くとり、不要な葉や芽を取り除いて風通しと日当たりを良くしています。小指ほどの大きさになったら整形具をつけて水分量も適切に管理することで、苦味がまろやかで真っ直ぐな実に育ちます。また、栽培期間中は樹を弱らせないよう、手作業で受粉をおこないながら実の数も調整しています。
朝採りで新鮮なまま出荷

収穫は朝の涼しい時間帯におこなわれます。長さは30cmほどで、重さは400g以上のものもあります。
選別では色づきや重さだけでなく、指一本分のわずかな曲がりでもランクを下げるほど、厳しい基準を設けています。奈桐さんは「暑い時間帯に収穫すると柔らかくなってしまい元に戻らないため、収穫適期を逃さないように毎日早朝に圃場に行き、その日のうちに出荷しています。」と話します。部会では出荷前とシーズン中に目揃え会を実施し、出荷規格を確認し合うことで品質のばらつきが出ないよう徹底しています。また、毎年「N-1グランプリ」という部会独自のコンテストも実施し、品質向上への意識を高めています。
暑さが厳しい夏に
"惚ろにがうり"を食べてみて
奈桐さんは今後の目標について「大きな産地に隠れがちですが、品質には強いこだわりと自信があります。これからも生産者同士が一致団結し、厳選された新鮮な"惚ろにがうり"をお届けします。」と語ってくれました。
レシピについては「玉ねぎと一緒にツナマヨで和えるのがおすすめで、トーストにのせてもおいしいです。フライにしたり、バナナを多めに使ってスムージーにしたり、炒め物だけでなく意外と万能に使えるんですよ。」と教えてくれました。調理のコツは塩もみしてからサッと湯通しすることで苦味が和らぎ、お子様にも食べやすくなるそうです。

奈桐さんは「惚ろにがうりは名前のとおりの食味なので苦手な方も苦みにチャレンジしてみてほしい」とおっしゃっていました。
JA茨城むつみ三和地区野菜生産部会のにがうりは首都圏内の各量販店のほか、道の駅「まくらがの里こが」でもお買い求めいただけます。
ぜひ茨城県産のにがうり"惚ろにがうり"をご賞味ください。