鉾田市で育つ"にんじん"
茨城県南東部に位置する鉾田市では、60年以上前からにんじんの栽培が盛んにおこなわれています。JAほこた根菜部会人参部は、現在167人もの生産者が所属しています。6月に春にんじん、11月から翌3月にかけて秋冬にんじんを県内だけでなく京浜地域・東北地方・中部地方へ出荷しています。生産者の栽培環境にあわせてアロマレッドや紅ほのか、愛紅などさまざまな品種を栽培しており、令和7年産はおよそ35万ケースを出荷しました。
品質にこだわったにんじん栽培
部長 菅谷さん
JAほこた根菜部会人参部の部長を務める菅谷さんは、父の代から続く農家を継ぎました。受け継いだノウハウに加え、部会発足当初から続く若手生産者が集まる人参研究会でも栽培技術を学び、15年以上にわたってにんじんを栽培しています。
菅谷さんの圃場では、かんしょと組み合わせた作付けサイクルにより連作障害対策をおこなっています。部全体でも品質の良いにんじんを安定して出荷できるように、播種前には栽培講習会を実施し、種苗メーカーなどの指導を受けています。収穫が始まる11月頃にも目揃え会を開き、品質や規格の統一化にも努めています。
にんじんは生育初期が特に難しい
秋冬にんじんは8月上旬に種をまきます。
菅谷さんは「土づくりにはできるだけ有機質肥料を使い、種を蒔く前から土壌環境をしっかり整えています。種まき機で適切な間隔で種をまき、水分が飛ばないよう鎮圧します。昔からにんじんは発芽させたら成功といわれるくらい難しい野菜ですが、近年は温暖化で気温が高いため、播種後の約1か月は特に気が抜けません。上手に育てるにはセンスが必要ですね。」と栽培の難しさについて教えてくれました。その後は、傷みなく生育を促すため数回にわたって土寄せをおこないます。
100日以上かけて土の中で立派に育ったにんじんは機械で収穫し、洗浄機で泥や甘皮を落とします。その後、一つひとつ手作業で選別・箱詰めして出荷します。春にんじんは鮮度が落ちやすいため、収穫から箱詰めまでを1日で済ませ、真空予冷装置で鮮度を保って出荷しています。
生でにんじん本来の味わいを
菅谷さんに今後の目標を伺うと「品質と味の良さには自信があります。ですがまだ知名度が低いため、JAほこたのにんじんを知ってもらいたいです。機械化も進んでいるので、部全体で栽培面積を増やし、もっと元気な産地にしていきたいです。」と答えてくれました。
食べ方については「生でにんじん本来の味を楽しんでほしいです。娘たちには小さな頃からキャロットケーキなどで食べさせていて、にんじんが大好きです。厳しい選別を経て、安全・安心なにんじんを出荷しているので、手にとって味わってみてください。」と話してくれました。
JAほこた根菜部会人参部の、こだわりのにんじんをぜひご賞味ください。
取材協力
JAほこた 営農情報センター
〒311-1503 茨城県鉾田市徳宿2325-2
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