県内屈指の春菊産地
冬の鍋に活躍する、爽やかな香りが魅力の"春菊"。定番の鍋料理だけでなく、実は生でも食べられる万能な緑黄色野菜です。県内では行方市を中心に盛んに栽培されています。
JAなめがたしおさい春菊部会連絡協議会は、昭和60年頃に玉造地区・北浦地区・麻生地区・潮来地区の各地域で結成された春菊部会を前身とし、現在は総勢200名以上で栽培をおこなっています。品種は「菊蔵」を中心に「さとゆたか」や「おたふく」を栽培し、京浜地域のほか、青森県や長野県にも周年出荷しています。いずれの品種も春菊特有のえぐみが少なく、食味に優れています。
育苗ハウスを活かした春菊栽培
連絡協議会 会長・JAなめがたしおさい
玉造地区農産物生産部会 部会長
箱根さん
箱根さんは十数代続く農家を継ぎ、春菊のほか米やにんじんなど6品目をご家族とパートスタッフ7人で栽培しています。「農業は若い時から身近で、なんでも自分でやってみたいという思いがあり就農しました。農業歴は45年ほどになりますが、約30年前に米づくりの育苗ハウスを活用できないかと"春菊"を導入しました。米の育苗が終わったら、数ヶ月かけて太陽熱での土壌消毒と春菊の土づくりをおこないます。収穫後は株を一本一本抜き取り、再び米の育苗に移るというサイクルです。」と栽培のきっかけなどについて話してくれました。また、箱根さんは籾殻や米ぬかも堆肥として活用し、化学肥料になるべく頼らない土づくりにもこだわっています。
手作業で収穫し、丁寧に袋詰め
春菊のハウス栽培では、水と温度管理が欠かせません。箱根さんは毎日ハウスを開け閉めし、様子をこまめに見ながら、青々とした春菊を育てています。
「春菊の中葉種には『株立ち型』と『株張り型』とあり、茎の伸び方が変わります。私が栽培している『さとゆたか』は、株張り型で横に広がるように成長するため、収穫時は屈んで根元をハサミで切るので結構大変なんです。でも、茎が柔らかく食べやすいので、導入当初からこの品種を栽培しています。茎の成長点を切ると脇芽が伸びるので1株から5回ほど収穫できます。」と箱根さんは教えてくれました。
春菊は乾燥に弱いデリケートな野菜のため、袋には印がついており葉先が出ないよう、一つひとつ長さと重さを揃えて丁寧に袋詰めしています。また、横にすると茎が反ってしまうため立てた状態で箱詰めし、予冷後に翌日出荷されます。
冬が旬、春菊をさまざまな味わい方で
箱根さんに今後の目標を伺うと「自己満足ではなく、これからも努力を重ね良いものを作って皆さんに食べていただきたいです。協議会でも、銘柄産地の名に恥じないよう、みんなで品質の良い春菊づくりに取り組んでいきたいです。部会で実施する目揃会だけでなく生産者同士が協力し、情報交換をしながら高め合っていきたいです。」と話してくれました。
おすすめの食べ方については「さっと茹でてシーチキンとマヨネーズで和えるだけでも簡単でおいしいです。鍋はもちろん、天ぷらや胡麻和えなど、旬のおいしい春菊をさまざまな食べ方で味わってみてください。」と教えてくれました。
これから旬のピークを迎えるJAなめがたしおさい春菊部会連絡協議会の春菊を、ぜひご賞味ください。
取材協力
JAなめがたしおさい 玉造営農経済センター
〒311-3512 茨城県行方市玉造甲2571
- TEL :
- 0299-55-2161





