家庭の常備野菜として定着するほか、菓子やジュースの材料にも適しています。現在は明治以降に導入された西洋種がほとんどで、中でも五寸人参が主流です。おせちに使われる紅色の金時人参は江戸時代からある東洋種です。

茎の付け根の軸が細いもの、みずみずしくずっしりしたもの、表面がなめらかで、ハリとツヤがあるもの、鮮やかなオレンジ色で黒ずみがないものを選ぶと良いでしょう。
新聞紙に包み、ポリ袋に入れてから冷蔵庫の野菜室で保存してください。土つきの場合は、洗わずそのまま新聞紙に包んだほうが鮮度を保てます。

緑黄色野菜の代名詞でもある西洋人参にはカロテンが豊富に含まれています。またビタミンB1、Cをはじめカリウム、カルシウム、鉄分などバランスよく含まれています。
カロテンやリコピンなどの成分は皮の近くにあるため、よく洗ってきんぴらなどに利用するといいでしょう。また油とともに摂取する工夫をすると、カロテンの吸収率が上がります。
ちなみに、にんじんに多く含まれるカロテンの語源は、英語の「キャロット」に由来しています。
主な産地
選び方
- まっすぐでオレンジ色が濃いものが新鮮で美味しい
- 茎の切り口が大きいものは、芯が大きいので、なるべく茎の小さいものを選ぶ
- 形がよく、肌が滑らかでツヤがあるのもの
保存方法
- 水気がつくとそこから腐っていくので、水気を取ってからラップやビニールに包んで冷蔵庫の野菜室に立てて保存。
- 高温と湿気を避ければ非常に保存性が高い。
農経新聞社 野菜と果物の品目ガイドより一部抜粋