お米の豆知識
お米の豆知識
赤飯は弥生生まれ
祝い事の時にたべる赤飯、実は弥生時代から食べられていました。とはいうものの、その頃食べられていたのは日本に最初に入ってきたお米、赤米です。当時、お米はとても貴重で、神様に供えたり祝い事の時にしか食べられませんでした。白米を作るようになってからも、その頃の風習が残り、小豆やささげで色をつける現在の赤飯として伝わっているのです。
おしゃれなテイクアウト
江戸時代、にぎり寿司を持ち帰るときに笹の葉を使っていました。今でもお寿司に笹の葉がそえてあったりします。これには、飾りの為だけではなく、とても重要な働きがあります。笹の葉に含まれるサルチル酸という成分が菌を退治し、なまものを傷みにくくしております。
お水にひと工夫で美味しく
美味しいご飯を炊く重要なポイントの一つがお水です。水道水はカルキ臭が気になり、ミネラルウォーターは少し不経済です。
その時には水道水を数時間くみ置きして使ってみてください。カルキ臭がかなり消えてご飯も美味しく炊き上がります。
日本育ちのカレーライス
日本のカレーはとろみがありますが、本場インドのカレーはサラッとして、とろみがありません。これは主食とするお米の性質が違うためです。インドのお米は粘りがないのでスープ状のカレーにマッチしますが、日本の粘りのあるお米にはカレーがうまくなじみません。そこで、ご飯になじむ日本独特のとろみのついたカレーが生まれたのです。
お米の大切さかみしめて
具だくさんの炊き込みや混ぜごはんは、見た目も鮮やかで、ついついたくさん食べてしまいます。今に伝わる炊き込みや混ぜごはんは、奈良時代には登場していたようです。農民が、少ない米の中に栗やひえ、芋の葉を入れて増量したのが始まりで、ききんに備えて考え出した生きるための知恵でした。今は四季折々の材料を取り入れられる贅沢な時代。お米のありがたみを感じながら、存分に楽しんでください。
「主食」があるってとても幸せ
主食は?と聞かれたら迷わず「ごはん」と答えられる日本人。しかし、他の国では、ごはんのように主食がある国は少ないようです。フランスではパンとチーズがどちらも主食で、アメリカには、はっきりとした主食がありません。
栄養バランスがよくて飽きのこないご飯だから日本で主食として定着したのでしょう。
ごはんの大変身
冷蔵保存したごはんはポロポロで、炊き立てとは大違いです。これはごはんの性質が、アルファーデンプンから食べずらいベータデンプンに変身したためです。生ジャガイモと同じで、害は無いですが、消化が悪いのです。そこで、食べやすいように熱を加えてアルファーデンプンにします。冷たいから温めるだけではないのです。
日本生まれの日本育ちのドナタ?
パエリヤ、リゾット、ドリア、チマキなど世界には、美味しいお米料理がたくさんあります。この中で日本生まれはどれでしょう?答えはなんと「ドリア」です。生みの親は、日本の有名レストランのスイス人料理長です。グラタンを日本人向けにするため考え出されました。最近入ってきた洋風料理かと思いきや、昭和10年以前にはもうあったというから驚きです。パエリヤはスペイン、リゾットはイタリア、チマキはマレーシア料理です。