2021年8月6日
【注意!】スピードスプレーヤーの農作業安全
園芸作物の豊富な産地である茨城県では、果樹園の防除作業(県内では「柿・栗・りんご・梨」など)を行うために、「スピードスプレーヤー(通称:SS)」が活躍しています。
近年は農作業中の事故が増加傾向をたどっており、死傷者も発生しています。
事故の事例として多いのは「速度を出した状態や、轍など段差でハンドルを取られた時の転倒・転落」「作業中に、機械と支柱に気付かずに体が挟まれる」といった内容です。
他にも「駐車ブレーキのかけ方が甘く轢かれた」といった事故もあります。
農研機構のホームページには事故事例の詳細情報が掲載されています。
「農業機械事故情報(農林水産省生産局提供)」(農研機構)
http://www.naro.affrc.go.jp/org/brain/anzenweb/jiko/jiko.htm
このような事故をなくすためには、
【基本を守る】
「確実なハンドル・レバー操作」「周囲の状況を確実に把握する」
「速度を出しすぎない」「脇見運転をしない」など
【圃場の管理】
「定期的な手入れ(進路上にある障害物・枝の除去等)」
「枝や支柱に色付きのリボン等の目印をつける」など
【体調の管理】
「熱中症にならないように水分補給と休憩を十分とる」
「体調に気を付けて慎重で安全な防除作業を行う」
【機械の管理】
万全な事前準備をしていても、作業中に機械の不調・不具合が発生すると
今後の作業日程にも影響を及ぼします。
機械使用後のノズル清掃やエンジンオイル交換等の基本的な部分から安全装置の点検、
劣化部位がないかなど、点検・定期メンテナンスも忘れず行いましょう。
農業機械は現代農業を営む上でなくてはならないものですが、
十分に注意して使用しないと、大きな事故を引き起こしてしまいます。
作業中に常に気を配り続けるのは難しいことですが、
体調管理や作業計画など基本的なことの準備を怠らず、収穫の秋を乗り切りましょう!
困ったことがあれば、最寄りのJA農機センターまでご連絡ください!
↓↓ 最寄りのJA農機センターはホームページから確認できます ↓ ↓
https://www.zennoh.or.jp/ib/contents/make/nouki_center.html