品種紹介
秋田米の品種特性の比較と理化学的表現
それぞれの品種のもつ特性を分布図で比べています。
あきたこまち

昭和59年に誕生した本県を代表するお米です。
秋田県湯沢市に生まれたとされる、美人の誉れ高い平安時代の歌人「小野小町」にちなみ、秋田で成育した美味しい米として、末永く愛されるように願いを込めて命名されました。
「あきたこまち」の特徴
その1
ツヤツヤと輝く透明感があり、香りに優れ、安定した品質と収量が魅力です。
その2
食味ランキング最上位を示す「特A」ランクに幾度となく選定された美味しさです。
その3
炊きたてはもちろん、冷めても美味しいので、お弁当やおにぎりなどにおすすめです。
炊飯米時の味のバランス

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品種特製
早晩性 | 早生晩 |
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出穂期 | 7月31日 |
成熟期 | 9月13日 |
玄米 | 10gあたり収量/578kg 千粒重/23.3g |
コメント | 旨味と味のコクが強く、ボディー感と甘みが強く感じられます。 |
ひとめぼれ

出会ったとたんにその見た目と美味しさに「ひとめぼれ」するようなお米という意味で命名されました。
「ひとめぼれ」の特徴
その1
粘り、光沢、旨味、甘味、香りのバランスが良く、さまざまな料理のご飯に最適です。
その2
平成30年産米食味ランキングで最上位を示す「特A」を初めて取得しました。
その3
粒張りと粘りが強く、食味は「ササニシキ」より優れ、冷めても美味しさが持続します。
炊飯米時の味のバランス

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品種特製
早晩性 | 中生晩 |
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出穂期 | 8月6日 |
成熟期 | 9月22日 |
玄米 | 10gあたり収量/618kg 千粒重/23.9g |
コメント | 比較的すっきりとした味で、旨味と甘味が感じられ、味のバランスに優れています。 |
ゆめおばこ

「ゆめ」は、多くの農家より求められている病気や寒さに強く、多収性を求める夢の品種であること、「おばこ」は、産地である秋田の女性をイメージする強い信念と炊飯した時の軟らかさを合わせ持つことから命名されました。
「ゆめおばこ」の特徴
その1
粒が大きく、粘りと弾力性に富んでおり、炊飯米はきれいな粒立ちです。
その2
平成30年産米食味ランキングで最上位を示す「特A」を初めて取得しました。
その3
たんぱく質含有率が低く、炊き上がりがふっくらしており、家庭用におすすめです。
炊飯米時の味のバランス

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品種特製
コメント | 厚みのある濃い味で、ボディー感があります。 |
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めんこいな

秋田弁で「かわいいな」を意味する「めんけえな」を語源としております。粘りが少ないものの外観と香りがよく、さっぱりした食感が特徴で、多くの方々に可愛がって欲しいという思いから、命名されました。
「めんこいな」の特徴
その1
コメ粒が大きくて丸く、香りも優れ、粘りがやや少なくさわやかな食感です。
その2
食感に優れ、冷めても硬くなりにくく、長時間保温した場合の食味が良好です。
その3
ブレンド特性が良く、各種業務用向けや加工用に適しています。
炊飯米時の味のバランス

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品種特製
早晩性 | 中生晩 |
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出穂期 | 8月3日 |
成熟期 | 9月19日 |
玄米 | 10gあたり収量/637kg 千粒重/24g |
コメント | 旨味・甘味・コクはやや少ないが、バランスに優れています。 |
淡雪こまち

秋田県が交配・育成した初の低アミロース系統の品種です。お米(白米)の外観が半透明から透明であることや、ご飯にしたときのふっくら感が、まるで春先に降る淡雪のようであることと、秋田を連想する「こまち」をあわせて「淡雪こまち」と命名されました。
「淡雪こまち」の特徴
その1
「低アミロース」系統の品種で、うるち米(白米)の外観と異なり、半透明から透明になります。
その2
うるち米ともち米の中間の特性を持ち、一般うるち米に比べ軟らかく粘りが強い品種です。
その3
冷めてもレンジアップしても、食感はもちもちふっくら柔らかい特徴を持っています。
炊飯米時の味のバランス

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品種特製
コメント | 比較的濃厚な味で、後味はすっきりしています。 |
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秋のきらめき

自然の恵み豊かな秋田の山里で、おいしい秋田米をつくりたいという生産者の熱い想いから、秋田県が高冷地でもおいしく育つお米を開発しました。誕生したお米は、秋の爽やかさとお米のきらきらした様子から「秋のきらめき」と命名されました。
「秋のきらめき」の特徴
その1
炊飯米は香りが良く、光沢と適度な粘りがあり、「あきたこまち」並みの良食味です。
その2
中山間・高冷地で生産される地域限定品種です。
その3
秋田県が示している慣行栽培に比較して、使用農薬成分回数を半分以下に抑えた品種です。
炊飯米時の味のバランス

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品種特製
コメント | 甘味はさほど強くはないが、旨味が強く、味に厚みとコクがあります。 |
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つぶぞろい

近年の気候変動に伴い、稲が実る前の高温からの影響を回避するため、長い歳月をかけて品種改良を行い、おいしいお米を生み出しました。誕生したお米は、粒の大きさと秋田米のおいしさから「つぶぞろい」と命名されました。
「つぶぞろい」の特徴
その1
「あきたこまち」よりコメ粒が大きく、柔らかい食感が特徴です。
その2
粘り、味、香りのバランスが良く、多様なニーズに適している品種です。
その3
秋田県が示している慣行栽培と比較して、使用農薬成分回数を半分以下に抑えた、地域限定品種です。
炊飯米時の味のバランス

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品種特製
コメント | ボディー感に優れ、すっきりした味で、旨味・コクが感じられます。 |
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ご飯と食材の提案
秋田米の特徴と料理との相性をご紹介します。