飼料用米の配合比率を40%へ~持続可能な飼料用米の利活用拡大を
2022年04月27日
ポークランドグループ(秋田県小坂町)は秋田県、パルシステム生活協同組合連合会、JA全農あきた、JA全農北日本くみあい飼料(株)、JA全農ミートフーズ(株)とともに4月19日、秋田市で共同記者会見を開き、豚に与える秋田県産飼料用米の配合比率を40%へ増量したことを発表しました。
ポークランドグループは、平成19年から「秋田県初の取り組み」として、県産飼料用米を豚のエサに配合する取り組みを開始しました。配合比率は10%からスタートし、27年には30%へ増量、そして令和3年12月には、これまで4農場のうち2農場で県産、2農場で国産を使用していた飼料用米をすべて県産に切り替えました。
県産飼料用米はJA全農あきたが集荷し、JA全農北日本くみあい飼料(株)が飼料を加工製造します。令和4年度の年間使用量は約8千トンを見込んでおり、これはJA全農あきたが集荷する飼料用米の生産量の80%を占めます。
飼料用米比率40%の豚は、今年3月末から出荷、4月から供給されており、パルシステム生活協同組合連合会のプライベートブランド「日本のこめ豚」として販売されているほか、ポークランドグループの直売所では「あきた美豚」として販売されています。
ポークランドグループの豊下勝彦代表は「飼料の国内自給率向上により耕作放棄地の再生、農地の保全につなげていきたい」と話しました。
記者会見終了後には試食会も行われ、出席者へ飼料用米40%配合豚の「しゃぶしゃぶ(ロース・バラ)」や「味噌漬け(ロース・モモ)」、「とんかつ(ロース)」などが振舞われました。
飼料用米を与えると米由来の脂肪になるため豚特有の脂肪のくどさがなくなり、甘みのある柔らかい豚肉になるとのことです。