異常気象に打ち勝つ土づくり~土壌肥料現地研修会を開催しました
2025年09月04日
JA全農あきたは、8月20日に気象変動を見据えた土壌管理や土壌診断等を活用した施肥量の適正化推進、および人材育成を目的に土壌肥料現地研修会を開催しました。
この研修会では、「土づくり」を見直すことで、農作物の収量・品質の安定と持続可能な営農へ繋げることを目指し、県内JA営農指導員をはじめ、秋田県農業試験場、各肥料メーカー担当者が約50名参加しました。
当日は、あいにくの雨で予定していた圃場調査は中止となりましたが、3人の講師による講演会が行われ、参加者からは今後の異常気象への対応や施肥法などについての質問も多く「参加できて良かった」「今後の土づくりに役立てたい」などの声が聞かれました。
JA全農あきたは、今後も生産者の持続可能な営農に資する取り組みを続けていきます。
「気象変動を見据えた土壌管理」
【秋田県立大学 生物資源科学部 高階 史章 准教授】
土壌有機物の施用による地力向上や排水性、保水性向上、大豆と水稲の田畑輪換における有機物施用の効果、高温条件下での水稲へのチッソ追肥による根活性や玄米外観品質に及ぼす影響を講演いただきました。
「有機質資材の肥効見える化アプリ(畑・水田版)の活用について」
【農研機構九州沖縄農業研究センター 暖地畜産研究領域 飼料生産グループ 古賀 伸久 グループ長補佐】
みどりの食料システム戦略を進めるにあたって、有機質資材の重要性と有機物の肥効を見える化できる新たに開発されたアプリについて講演いただきました。
「園芸作物の高温障害対策と土づくり」
【開発肥料株式会社 甲谷 潤 技術顧問】
園芸作物の高温障害の特徴とそれに対応するための土づくりについてお話しいただいたほか、過去の土壌調査の土壌断面写真をもとに、根を深くまで張らせるため深く耕す「深耕」の重要性を講演いただきました。