パプリカは、ハンガリー語でピーマンを意味します。
原産地の熱帯アメリカでは、紀元前6500年頃に食べられていたとうがらしが、大航海時代にコロンブスによってハンガリーに伝わり、その後改良されて甘味種(ピーマン)が生まれました。パプリカの種類は、辛口のピカンテ(picante)と、辛くなく甘みのあるドゥルセ(dulce)に大別されます。胡椒など香辛料が高価だった時代、ハンガリーでは、パプリカを香辛料として輸出する産業が発展しました。ハンガリー料理にパプリカは欠かせない存在で、数多くの料理に用いられています。
日本へは16世紀にとうがらしが渡来し、江戸時代に普及しました。貝原益軒の「菜譜」(1704年)では「番椒(たうがらし)」という名で紹介されています。いっぽう甘味種(ピーマン)は明治時代になってから伝わりましたが、一般家庭に普及したのは第二次世界大戦後です。日本で流通する果実の多くは赤色や黄色、橙色、紫色、茶色などの品種もあり、着色料(パプリカ色素)としても使われています。
乾燥しないよう、ビニールやポリ袋に入れて野菜庫で保存します。カットしたものを保存する場合には、さっと流水ですすいでから、よく水気を切って袋やタッパーに入れて保存しましょう。冷凍保存は食感や味を損ねるので避けましょう。
主な産地
選び方
- 色が濃く、ツヤがあって、張りのあるもの
- 軸の切り口が新鮮なもの
保存方法
- 夏場以外は、常温で保存可。
- 冷蔵庫で保存するときは、洗わず水分を良くふき取ってから、ビニール袋に入れて野菜室で保存。
- カットしたら、よく水気を切って袋やタッパーで保存。