トウモロコシ

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コメ、ムギと並ぶ世界三大穀物の一つが、トウモロコシです。
原産地はメキシコから南アメリカ北部にかけてと言われており、栽培の歴史はマヤ、アステカなどの古代文明にまでさかのぼります。

メキシコや中央アメリカの人が、今もトウモロコシから作った「トルティーヤ」というパンケーキを主食にしているのもその証拠です。15世紀にコロンブスがアメリカ大陸に到達して以来、世界中に広まりました。

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多くの品種がありますが、現在日本で食べられているほとんどが、糖分が多い甘味種のスイートコーン。シルバー、ゴールデンなどが代表品種だったが、その後より糖分の多いスーパースイートが誕生しました。

現在はさらに甘みがあるバイカラーコーンが主流となっています。黄色い粒の中に白色粒が混じり合ったもので、ピーターコーンがその先駆けとなりました。

旬は夏。鮮度の低下が激しい野菜で。時間と共に甘みがなくなります。収穫直後の甘みは、気温30℃のもとに1日放置すると約半分にまで減ってしまうので、買ったらその日のうちに食べるのが美味しく食べる条件です。残った場合は生のまま保存するより、茹でてから冷蔵した方が美味しさを保てます。また、ひげの1本1本が粒のひとつひとつに繋がっているので、ひげが多いほど粒も多いことになります。
茶褐色でみずみずしいひげが付いているもの、皮が鮮やかな薄緑色のものが新鮮です。

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栄養的には糖質、中でも脂肪やデンプンが主体です。胚芽の部分には脂肪やビタミンB1、B2、ビタミンEが多く含まれます。

主な産地

選び方

  • 実の粒にツヤがあって、びしっりとつまっているもの
  • 頭の毛が褐色のもの

保存方法

  • ラップに包んで冷蔵庫に立てて保存。
  • 横にすると、上に立ち上がろうとエネルギーを使用し、甘みが落ちる。

草土出版 花図鑑シリーズより一部抜粋