ねぎ

独特の刺激臭と硫化アリルによる辛みがあり、消化液を分泌して食欲を促進するほか、臭み消し、体を温めるなどの効果もあり、冬期の需要が多い。

日本で一般的に使われるネギは、加賀群、千住群、九条群の3群に大きく分けられる。加賀と千住は白い葉鞘部を食べるネギで(これを根深ネギと呼ぶ)、東日本で使われることが多い。白い部分は深く土寄せをして育てています。

金沢で生まれた加賀群は、東北や北陸、山陰で多く栽培されています。現在の東京都江東区を発祥の地とする千住ネギの名は千住市場から出回ったためについたものです。九条群は緑の葉を食べる(これを葉ネギと呼ぶ)京都生まれのネギで、根深ネギよりも葉が柔らかいのが特徴。耐暑性があり、主に西日本で使われています。

これらのネギの原産地は中国北部で、葉ネギは中国南部で生まれたと言われ、日本には奈良時代以前に朝鮮を経て伝わったとされています。平安時代には一般に広がり、当時から栽培も盛んでした。「日本書紀」には5世紀の日本に秋葱(あきき)の語があったという記載もあります。祭りの神輿や古い橋の欄干などにみられる擬宝珠は、ネギの花であるネギボウズをかたどったものとされています。

中国原産種がヨーロッパに伝わったのは16世紀ですが、ヨーロッパ原産の西洋ネギ(リーキ)は古代エジプトやギリシャ時代から栽培されていました。ローマ帝国の皇帝ネロは、これを美声の薬としたと言われています。

主な産地

選び方

  • 重さがあり表面が乾燥せずハリがあり触ったときにフカフカしないもの
  • 葉先にハリがあるもの

保存方法

  • 調理で残ったものはポリ袋に入れ立てて冷蔵庫に保存。
  • 葉先を出して新聞紙に包み冷暗所で立てて保存。

ウィキペディアより一部抜粋