干いも

干しいも(ほしいも、干し芋)はサツマイモを蒸して乾燥させた食品です。
日本においては全国各地で作られているが、産業としては8割以上が茨城県で生産されています。正式名は「甘藷蒸切干」ですが、「乾燥芋(かんそういも、かんそいも)」「きっぽし」「いもかち」などと呼ばれることもあります。

蒸してから干す現在の製法が確立されたのは、文政年間の頃、現在の御前崎市にあたる地域であると言われその後、保存食として全国各地に広まりました。
日露戦争で野戦食としても活用され、軍人いもとも呼ばれていました。

1908年から、茨城県那珂湊(現在のひたちなか市)での生産が始まり、農閑期の副業として定着し、導入経過は諸説あり、一説にはせんべい屋の湯浅藤七という人物が導入し、宮崎利七が静岡からの技術支援を受けて、那珂湊の水産干物加工設備を流用して企業化したと言われています。

製法は収穫後のサツマイモを水で洗って、皮をつけたまま1~2時間ほどかけて蒸し上げる。
蒸し器から出した後、皮をむき、すだれに広げ冬場の寒風を利用して天日で1週間程度干します。そのまま干されることもありますが、ピアノ線などを使って1cm程度の厚さに切ってから干されることが多いようです。

切らずにそのまま干した「丸干しいも」の場合、20日間ほどのより長期の乾燥が必要になり、良く乾燥させた方が保存性は高くなるが、食感は固くなります。

サツマイモの甘味を増やすため、サツマイモを収穫後に寒気にあて糖化させるなどの工夫もしています。

主な産地

保存方法

  • 直射日光、高温多湿をさけ冷暗所で保存。
  • 冷凍で長期保存(半年程度)も可能。

ウィキペディアより一部抜粋