アールスメロン

芳香となめらかな食感で、昔から贈答品としての価値を築いているメロン。中でもネットメロンの正式名称アールスメロンが高級品の代名詞となっています。東京中央卸売市場のメロン入荷量全体に占めるアールスメロンのシェアは最も高く、本来の旬は5月~10月。
メロンは、アールスメロンに代表される青肉、クインシーメロンや夕張メロンに代表される赤肉、キンショウメロンに代表される白肉に分類されます。

アールスメロンに代表されるマスクメロンには果実の表面に出来た立体的な網目模様が大きな特徴です。網目はメロンの成長過程に秘密があり、表面の皮の部分よりも果実の内部の方が微妙に成長が早いため、表皮が耐えられずひび割れが出来てしまいます。その裂け目から分泌液が染み出し、それが固まってコルク層になり、美しい網目模様になります。

鮮度の見分け方としては、果皮の色が均一なもの、ツルが太いもの、香りがいいものがいいとされます。家庭での保存は、熟するまでは常温で。カットしたものは種を取り除きラップをかけて冷蔵庫へ入れると良いでしょう。

メロン全体の生産量はここ数年茨城県がダントツの生産量を誇り、東京卸売市場では二位以下を大きく引き離しています。
縦のくし切りにすると甘さが均一になり美味しく食べる事ができます。また甘さと香りが高いアールスメロンは、生のままの味わいを楽しむのが一番のおすすめです。

主な産地

選び方

  • ネットが細かく全体にまんべんなくあるもの。
  • 形が整っていてずっしり重いもの。

保存方法

  • 追熟する場合には室温で保管。
  • 果実の下の方をそっと押して柔らかく感じ、また香りが強くなったら食べ頃。
  • 食べる2~3時間前に冷蔵庫に入れるとより美味しく食べられる。
  • 一度に食べきれない場合には、種を取り切り口にラップをして保存。
  • 一口大にカットして冷凍保存もおすすめ。

農経新聞社 野菜と果物の品目ガイドより一部抜粋