ちんげん菜ばな

01.jpg

もともとはアブラナのみを指していた菜ばな(菜花)ですが、現在では小松菜やちりめん白菜、ちんげん菜など同じアブラナ科の他の葉菜のつぼみも含める事が多くなりました。開花前のつぼみに葉茎をつけて切り出荷されます。
アブラナの仲間は地中海沿岸からトルコ、イラン、アフガニスタン近辺を原産地とするアブラナ(和種ナタネ)と、アブラナとキャベツの交雑したものからヨーロッパで成立したナタネ(洋種ナタネ)に大別されます。古くから食用油や食用として重用されてきました。

02.jpg

「菜の花だから旬は春」と思われがちですが、最盛期は2月、3月。ちんげん菜ばなはそれより約1か月ほど遅い時期が最盛期です。まだ寒風が吹き付ける厳冬の中収穫が行われます。葉茎が柔らかくみずみずしいもの、つぼみが揃っていて色がきれいなものが新鮮です。1日~2日の保存であれば、ビニール袋に入れるか新聞紙に包んで冷蔵庫の野菜室に入れます。立てて置いた方が持ちが良くなります。また、長期保存したい場合は、茹でたものを塩漬けにすると長く楽しめます。

03.jpg

季節の香りをいただくようなものなので、シンプルな料理によく合います。クセの少ないちんげん菜ばなは、どんな料理にも合うマルチプレイヤーとして人気上昇中です。
ほうれん草や小松菜と同様に、ビタミンA、B1、B2、Cやカルシウム、鉄分、カリウムを多く含む野菜で旬を楽しむだけでなく、栄養面からも是非とも食べたい野菜です。

主な産地

選び方

  • 葉茎が柔らかくみずみずしいもの。
  • つぼみが揃っていて色がきれいなもの。

保存方法

  • ビニール袋に入れて野菜室に立てて保存。
  • 茹でたものを塩漬けもおすすめ。

草土出版 花図鑑シリーズより一部抜粋