タアサイ

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中国・華中地方を原産とするタアサイが日本にやってきたのは、1940年頃。冬に旬を迎え、2月頃に収穫が多い事から如月菜と命名され、関東北部から東北南部に定着し、縮み雪菜という名前で栽培されているところもあります。その後、日中国交回復の頃、中国から再導入され、タアサイの名で全国的に栽培されるようになりました。

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鮮度の見分け方は、葉の緑が濃くツヤがあるもの、チリチリとしたしわが多いものが良品とされます。葉の緑が濃く、しっかりしているため見た目には堅そうですが、繊維が少なく柔らかいのが特徴です。
根元には土がついているので、一枚一枚はがして流水でていねいに洗いましょう。

色を鮮やかにシャキっと仕上げるには、加熱は高温で短時間がポイントです。ゆでるときは、たっぷりの熱湯に塩と油を入れて沸騰点を上げます。炒めるときは油を十分に熱してからタアサイを入れます。さらに塩を加えると色鮮やかさが増します。

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クセがなく甘みもあるので、どんな料理にも合います。ビタミンA効力のあるカロチンの含有量は抜群で、ビタミンB1、B2の他鉄分、カルシウムも豊富に含まれます。1年を通して手に入りやすいため、使える料理の幅が多く、利用価値の高い緑黄色野菜です。

主な産地

選び方

  • 葉の緑が濃くツヤがあるもの、チリチリとしたしわが多いもの。

保存方法

  • ビニール袋に入れて野菜室に立てて保存。

草土出版 花図鑑シリーズより一部抜粋