タアサイとは元々中国野菜で、品種改良で日本人の口にも合うようになりました。クセがなく何にでも合うため、ほうれん草や小松菜と同じように使えます。日持ちもするので家庭での保存もしやすい野菜です。 

少数精鋭のタアサイ部会

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JA新ひたち野 小川タアサイ部会
部会長 吉田家光さん(左)大塚志津夫さん(中)清宮良二さん(右)

茨城空港にほど近いJA新ひたち野 小川タアサイ部会の圃場へ伺いました。タアサイと聞いてピンと来る人が少ない事を恐る恐る尋ねてみると、大塚さんは「まだまだ認知されるまでには至っていないんですよ」と苦笑いしながら答えてくれました。

この地域は元々メロン作りが盛んでしたが、生産者の高齢化が課題でした。当時部会長であった井川副部会長が、高齢になっても作り続けられる品目を検討し、研究を重ね、タアサイ作りに着手したのがきっかけだと言います。最初は売れるか売れないか分からないタアサイ作りに奔走し、メジャーな野菜ではないため苦労した割に報われない日々が続いたそうです。

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手さぐりの中で始められたタアサイの栽培でしたが、徐々に販路を拡大し、現在では4名の部会員が周年栽培を行い、年間2~3万ケースを県内・京浜市場にむけて出荷しています。タアサイの周年栽培を行っている産地は珍しく、JAではここ、「JA新ひたち野 小川タアサイ部会」だけだそうです。気温の高い夏場の生産は難しいそうですが、部会員の高い技術と努力によって、年間を通じた出荷が行われています。

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タアサイの魅力を伝えたい

タアサイとは元々中国野菜で、現在の品種は品種改良が加えられ日本人の口にも合うようになりました。クセがなく何にでも合うため、ほうれん草や小松菜と同じように、炒めものやスープ、おひたしや煮物などの料理に使えます。日持ちもするので家庭での保存もしやすい野菜です。

5名の部会員は、お互いの情報交換や品質管理に取り組んでおり、品質向上のため、努力をしているそうです。それでもまだまだ一般の消費者には馴染みの薄い野菜だということを全員が意識をして、「一人でも多くの方に知ってもらい、食べてもらえること」を目標に生産しているそうです。

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好循環を目指して

部会長の吉田さんは「もっと部会員を増やして、市場のニーズに周年応えられるようにしていきたい」と言います。「そのためには安心・安全はもちろんのこと、高品質のタアサイを今後も生産していきます」と力強く語ってくれました。県内では2か所の「ポケットファームどきどき」や、JA新ひたち野の直売所「空のえき そ・ら・ら」でも販売されておりますので、ぜひお買い求めください。

調理しても鮮やかな緑色が損なわれず、栄養価も非常に高いタアサイ。是非料理のパートナーとして加えてみてください。

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取材協力

JA新ひたち野 小川営農経済センター

〒311-3412 茨城県小美玉市川戸1450-6

TEL :
0299-58-4139
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