せり

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清らかな湧水で育つせりは、香り高く食感が楽しめる野菜です。日本原産の野菜でその歴史は古く、「万葉集」にせり摘みの歌が詠まれています。また平安時代の「延喜式」に栽培方法が記載されていることから、千年以上も前から栽培が始まっていたことが分かります。
また、せりと言う名は清水の湧き出すところに競り合って生えるところから付けられたと言われています。

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旬は新芽が出る初春から初夏にかけて、まっすぐにピンと伸びていて、葉の緑が濃く、シャキッとしているものが新鮮です。やわらかく香りがよい根の部分は、捨てずに手で磨くように洗うといいでしょう。

保存は、根元を水で湿らせた新聞紙などで包んでからラップで密封し、冷蔵庫の野菜室で保存してください。鮮度が命のため、できるだけ早く使い切る事がコツです。

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調理方法は、加熱時間を短くし香りを活かすのがいいでしょう。太いものは天ぷら、細いものは薬味にしても美味しくいただけます。

栄養素はカルシウムやリン、鉄分、ビタミンAやBなどバランスよく含まれています。

主な産地

選び方

  • 葉の色が鮮やかで、葉先から根元までピンとしているもの

保存方法

  • 乾燥しないように根を濡れた新聞紙やキッチンペーパーで包み、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室で保存。

農経新聞社 改訂9版 野菜と果物の品目ガイドより一部抜粋