みず菜

日本特産で、京都に古くから栽培した漬菜。
別名、京水菜、京菜、千筋京水菜などとも言う。昔、京都東寺九条あたりで、栽培に肥料を使わず水と土の力だけで作っていたことがみず菜の名の起こりと言われています。
その後全国各地に伝わり、地方では京菜などと呼ばれました。

京都の八百屋の店先にみず菜が並び始めると冬も本番と言われる冬野菜の代表です。
みず菜はよく枝分かれし、一株の葉数は600以上。株重は4kgにもなります。葉に細かい切れ込みがあり、千筋京水菜の別名が表すように葉が多数に発生、白と緑のコントラストが鮮やかなのが特徴です。
茎につやがあり、まっすぐに伸びたもの、葉の緑色が濃くしおれていないものが新鮮です。

煮物や漬物、鍋もの、サラダに多く使われます。特に肉の臭みを消す効果があるので、鴨や牡蠣などと一緒に鍋に使われています。
カロチンやビタミンC、カルシウムや鉄を多く含む女性には有り難い野菜です。

主な産地

選び方

  • 葉先までまっすぐでピンとしているもの
  • 葉が鮮やかな緑色のもの

保存方法

  • 風に当てるとしなびが起こるので注意する。
  • 霧吹きなどで湿らせた新聞紙に包んでビニール袋に入れ、立てて冷蔵庫へ保存。

草土出版:花図鑑シリーズより抜粋